塩水に見せかけた砂糖水【zm】 ページ45
私の彼氏が冷たい。
今日はいつにも増して塩対応というか、なんだか素っ気ない気がする。
『ねぇ、ゾム』
「何？」
『これ！新しく買った服なんだ！どう？』
「まぁええんやない」
『ねぇねぇ、聞いて欲しいことがあるんだけど…』
「また後でな」
『あ、今日うち泊まってく？』
「今日はええわ」
…もしかしたら、彼に嫌われたのかもしれない。
この前はこうじゃなかった。
もっと優しかったし、私の話もいっぱい聞いてくれて、構ってくれた。
私があまりにもしつこいから、彼に愛想をつかされてしまったのではないだろうか。
『……ぁ、ゾム…』
「…何」
『や、やっぱりなんでもない…』
なんだか無性に寂しくて、目頭が熱くなる。
けど、ここで泣いたらまたゾムに迷惑をかけてしまうから、ぐっと我慢した。
『…部屋、戻るね』
彼と同じ空間にいるのがなんだか辛くて、いそいそと部屋に戻る。
扉を閉めてベッドに横たわれば、途端に襲う孤独感。
寂しくて、寂しくて……私は1人静かに泣いた。
*
「何、泣いとるん…？」
軽いノック音と共に突然扉が開かれた。
驚いて顔を上げると、そこには呆然とするゾムの姿が。
慌てて私は涙を拭うと、ぱっと笑みを浮かべて彼に向かい合った。
『ん、なんでもないよ。どうかしたの？』
「っ…」
私が笑えば彼は対照的に辛そうな顔をする。
…なんで？
ねぇ、笑ってよ。
私、あなたの笑った顔が一番好きなのに。
「………ごめん」
フラフラとこちらに近づいてくるゾムをぼんやり眺めていると、不意に強く抱きしめられる。
わけも分からず呆然と彼を見つめていると、彼が申し訳なさそうに眉をひそめた。
「…泣かせるつもり、なかってん。ちょっと意地悪したつもりやってん…。ほんま、ごめん…」
私が何を言うよりも早く彼は私の唇に噛み付く。
そのままぐっと押し倒すと、舌を絡めて深いキスを落とした。
『っ、……ぁ、ゾム…』
「ん、……ごめんな………好き」
彼の態度の温度差になんだかやけどしてしまいそう。
まぁ、そんなところが大好きなんだけど。
『私も、大好き』
☆*。
Ｑなんか脅威さんの話が多くない？
Ａ書きやすいからしょうがないね。
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マーシャ(プロフ) - めるさん» 基本的にここにあげてるお話はツイッターで上げていたお話なので更新速度かとてつもない速さになってます笑。内容はフォロワーさんなどにリクエストとかいただいて書いてます！ (2019年9月20日 20時) (
レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 更新スピードの速さにびっくりしています…！お話のネタってどうやって考えているのですか？ (2019年9月20日 17時) (レス) id: 00dabe47f6 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 名無しさん» ひょえ、ありがとうございます…！微妙なところで終わったので、気が向いたら続き書こうかな、と思ってます。 (2019年9月18日 23時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 猫の日の話がとても好きです (2019年9月18日 21時) (レス) id: 8e5d693f3e (このIDを非表示/違反報告)
ねおる(プロフ) - マーシャさん» そうなんですね・・・ (2019年9月17日 20時) (レス) id: 0c3e920e49 (このIDを非表示/違反報告)
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