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「ん、着いたで。ほら降りんかい」
けど、やっぱりそうやって優しく降ろしてくれる彼は大好きで。
もうちょっと甘えたいなぁ、なんて思いが芽生え始める。
―――仕方ないよね。だって好きなんだもん。
『ダメ。…もうちょっと、一緒にいよ？』
彼がこのお誘いを絶対に断らないことくらい私は知っている。
だから今日も私はこうやって彼にあざとくオネダリするの。
「…あー、もう！煽んなって言うたやろ！」
…ほら。
そう怒ってるふうを装いながらも、顔は全然怒ってない。
軽くベッドに腰かけて、彼は大きな手で私の頭を撫でた。
「…ほら、俺がそばにいたるから、ゆっくり寝えや」
『…一緒に寝てくれないの？』
「何するかわからへんし。…俺、我慢できる気せえへんよ」
『……トントンなら、別にいいのに』
「俺が嫌なん。Aのこと傷つけたくないやん」
『…分かった』
ちぇ、一緒に寝てはくれないんだ。
…今度は絶対一緒に寝てやる。
そう心に決めた私は、眠気に抗うことなくゆっくりと瞼を閉じる。
ぽかぽかと心地よい気温と近くにある安心する気配に、私は思わず笑みを零した。
「おやすみ、A。…好きやで」
『ん…私も、好き』
幸せな、春の一日。
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マーシャ(プロフ) - めるさん» 基本的にここにあげてるお話はツイッターで上げていたお話なので更新速度かとてつもない速さになってます笑。内容はフォロワーさんなどにリクエストとかいただいて書いてます！ (2019年9月20日 20時) (
レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 更新スピードの速さにびっくりしています…！お話のネタってどうやって考えているのですか？ (2019年9月20日 17時) (レス) id: 00dabe47f6 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 名無しさん» ひょえ、ありがとうございます…！微妙なところで終わったので、気が向いたら続き書こうかな、と思ってます。 (2019年9月18日 23時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 猫の日の話がとても好きです (2019年9月18日 21時) (レス) id: 8e5d693f3e (このIDを非表示/違反報告)
ねおる(プロフ) - マーシャさん» そうなんですね・・・ (2019年9月17日 20時) (レス) id: 0c3e920e49 (このIDを非表示/違反報告)
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