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貴方と最後の駆け引きを【zm】 ページ17

「お前やったんやな」

煙が立ち込め、視界が遮られる中聞こえる静かな声。

この声は長い間ずっと聞き続けてきたから誰のものかなんて姿を見ずとも容易にわかる。

『…ふふ、驚いた?ゾム。ずっと一緒にいたものね。…どう?信頼していた仲間に裏切られる気分は』

そう楽しげに笑ってやれば、少しずつ変化する彼の気配。纏う空気。

怒りか、動揺か、悲哀か。

何にしろ、いい変化ではないことは明白だった。

「…グルッペンからの命令や。…お前を、殺す」
『できるものならやってみれば?』

それを合図にお互いに自前のナイフを構える。

相手は味方最大の脅威と謳われる最強の暗殺者。私なんかが勝てるはずはない。

分かっているけれど、戦うしか私に道はない。



こうすることでしか、私は彼らを守ることが出来ないから。



「…後悔しても、遅いからな…」

近づく気配。風を切る音。鈍い金属音。

これが命をかけた戦いだとわかっていても、どこか僅かに胸が踊る。

…そういえば、彼とこうやって本気でぶつかりあったのはいつぶりだっただろうか。
滅多にすることの無くなった彼と行うスリル満点の命の駆け引き。





正直な話、ここで命を落とせるのなら本望と言ってもいいだろう。

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マーシャ(プロフ) - めるさん» 基本的にここにあげてるお話はツイッターで上げていたお話なので更新速度かとてつもない速さになってます笑。内容はフォロワーさんなどにリクエストとかいただいて書いてます! (2019年9月20日 20時) (レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 更新スピードの速さにびっくりしています…!お話のネタってどうやって考えているのですか? (2019年9月20日 17時) (レス) id: 00dabe47f6 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 名無しさん» ひょえ、ありがとうございます…!微妙なところで終わったので、気が向いたら続き書こうかな、と思ってます。 (2019年9月18日 23時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 猫の日の話がとても好きです (2019年9月18日 21時) (レス) id: 8e5d693f3e (このIDを非表示/違反報告)
ねおる(プロフ) - マーシャさん» そうなんですね・・・ (2019年9月17日 20時) (レス) id: 0c3e920e49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マーシャ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年9月2日 14時

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