大好きだから【sha】 ページ14
☆*。
笑った声も、驚いた声も、つらそうな声も、全部好き。
笑った顔も、驚いた顔も、つらそうな顔も、全部好き。
笑った君も、驚いた君も、つらそうな君も、全部好き。
…だから、何処にも行って欲しくなかったんだ。
俺の傍から離れないで。
俺の隣にずっと居て。
俺以外の誰かに微笑まないで。
俺の視界から消えないで。
お願い。ずっと俺のものでいて…。
☆*。
…気がつけば、誰もいなくなっていた。
俺と君の関係を邪魔するものは全てなくなっていて、俺らの目の前にあるのは2人だけの幸せな未来だけ。
誰の声も聞こえないのは少し寂しいような気もするけれど、君さえいれば何もいらない。
君がいるだけで、世界が色づいていくんだから。
「…ほら、行こう。今日からずっと二人きりやな」
眠っている愛しの彼女の顔を覗き見ると、目元にうっすら涙が浮かんでいるのに気づく。
…あぁ、きっと怖かったんだな。
彼らに引き離されるのが。
俺のそばを離れるのが。
そう思うとなんだかとても嬉しくなって、そっと優しくキスをする。
恐怖のせいか少し血の気も引いているようだし、長居は良くないのかもしれない。
さぁ、早く俺らの家に帰らなきゃ。
そっと抱き上げた彼女の体は驚くほど軽く、冷たい。
…もしかして、寒いのかな。
最近食事を残していたからだろうか。
それとも、ここの気温が少し低いからかな。
どちらにしろ、早く連れ帰る必要がありそうだ
ゆったりした足取りで俺は歩き始める。
地面に広がる水溜まり。
踏みしめればぴちゃん、と水が跳ね返る。
帰ったら何しようか。
2人でご飯を食べようか。
やさしいキスをしあおうか。
二人並んでテレビでも見て、ゆっくりベッドに沈もうね。
彼のニット帽についていた豚のピンバッチが不意に真っ直ぐ地に落ちる。
水たまりに飛び込んだそれは、真っ赤な色に染まっていた。
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マーシャ(プロフ) - めるさん» 基本的にここにあげてるお話はツイッターで上げていたお話なので更新速度かとてつもない速さになってます笑。内容はフォロワーさんなどにリクエストとかいただいて書いてます！ (2019年9月20日 20時) (
レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 更新スピードの速さにびっくりしています…！お話のネタってどうやって考えているのですか？ (2019年9月20日 17時) (レス) id: 00dabe47f6 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 名無しさん» ひょえ、ありがとうございます…！微妙なところで終わったので、気が向いたら続き書こうかな、と思ってます。 (2019年9月18日 23時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 猫の日の話がとても好きです (2019年9月18日 21時) (レス) id: 8e5d693f3e (このIDを非表示/違反報告)
ねおる(プロフ) - マーシャさん» そうなんですね・・・ (2019年9月17日 20時) (レス) id: 0c3e920e49 (このIDを非表示/違反報告)
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