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81話 ページ39

「しょーうまっ!」


ビクッ!と起き上がる俺を見て笑っているゆづ君


「・・・なに、?」


ちらりとスマホを見ると寝に入った時間から変わっていなくて


じろりとゆづ君を睨むと、その形のいい唇がニヤリと吊り上がる


これは関わってはいけない笑みだと長年の経験が訴えている


「昌磨!証拠は挙がっている!」


いきいきとしたゆづ君が隣のパイプ椅子を乱暴に引き寄せて肩をがしりと組まれる


な、何が始まったの?


「その1!急に弁当が手作りに変わっている」


ぴん、と長い指を1本突きつけられる


「その2!実家から引っ越したとの証言あり」


誰だよそんなこと知ってるの!


「その3!小さい子どもを抱いた若い女の人と、スーパーで買い物をしていたのを見かけたとの証言あり!!もう言い逃れできないぞ昌磨!」


うっ・・・


「水臭いぞ昌磨、てか、この昌磨が結婚して子持ちなんて・・・」


はぁーーーー、とながいため息をついたゆづ君の口から紡がれた言葉は事実とは大きく異なるもので


「いや!ゆづ君勘違いしてるから!」


先程までピークだった眠気は半分ほどどこかへ飛んでいった


目の前の世界王者はじゃあ説明しろとでも言うようにこちらを見ていた

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作者名:カイリ | 作成日時:2019年9月14日 19時

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