77話 ページ34
そんな春樹との別れも早々に、季樹の入園式、大樹の入学式が終わった登校2日目の朝、私は大樹の入園したてを思い出していた
『大樹』
大「いやだ」
頑として動かない大樹
秋「ほら、行こう?」
大「いや!」
秋樹が声をかけるも速攻で拒否
冬樹もなんか言ってよと耳打ちをする
冬「・・・にーちゃんとねーちゃんが一緒に校門まで行ってくれるって・・・」
『えっ』
しーっ!と冬樹に口を塞がれる
「・・・・・・・・・いく」
渋々ランドセルを取りに行く大樹
『うそ・・・ありがと冬樹・・・』
「まじ?」
寝癖をつけたままソファでだらけていた昌磨も飛び起きる
『昌磨!大樹の行く気が失せる前に準備して!そのまま季樹も送ってくから準備してくる!』
「う、うん!」
慌てて季樹の登園バックに連絡帳や歯磨きコップ、タオルなどを詰めて、その様子を見ていた冬樹と秋樹が季樹に帽子と登園着を着せる
昌磨は急いで服を着がえ、帽子を被り何かを探している
『昌磨!マスクだったらテレビ台の右の引き出しの下!』
昌磨にそう叫びばたばたと季樹のお弁当を詰める
蓋をして、ランチョンマットで包んで登園バックに突っ込む
『よし!行こう!』
大樹が行く気になってからここまでの時間、3分
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作者名:カイリ | 作成日時:2019年9月14日 19時