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110.自惚れでも ページ10

解剖はどんどん進む。胃の内容物は恐ろしいほどに腐っていた。死後48時間とは思えないほど。そして今は、口腔内の写真を久部さんが撮っている最中だ。

『なんか…今までのよりはっきりしている…?』

ミコト「うん…はっきりついてる。」

中堂「今まで見た中で一番だ。全体にはっきりと模様が出ている。」

ミコト「これ…口の中に何か押し込まれていた…?」

久部「写真から形を推測できるかもしれません。」

……………

オフィスでは久部さんがパソコンに向かい、解析している。

『お疲れ様です。コーヒー飲みます?今淹れたんですよ。』

久部「うん、ありがとう。じゃあお言葉に甘えるね。」

淹れたてのコーヒーを久部さんの手が当たらないところに置き、自分も半分飲んだコーヒーを片手に久部さんの隣に座った。

『何か分かりました?』

私は少しパソコンを覗いた。すると、久部さんは集中してパソコンと睨めっこきていたので目が疲れたのか、眉間に少し皺を寄せた。

久部「うん…なんか球体状なんだよね。でも、もしこれが実際にあるものなら特定はそんなに難しくないかも。中々見ないデザインだろうから…」

『それにしても、久部さんは何でもこなしますよね。ミコトさんもよく優秀だ〜って言ってますよ?』

久部「そ、そうかな?ありがとう。」

わかりやすく動揺している。人の事は言えないし、年上にこう言うのも何だが、可愛らしい人だと思う。

『あっ…!すみません、作業の邪魔をしちゃって。それじゃあ…私は中堂さんに資料届けに行きますね。』

久部「うん、大丈夫だよ。行ってらっしゃい。」

そう言って微笑む久部さんに私も微笑み返す。

『行ってきます。』



「なんとなく」だが、何かが動き出す気がする。今はとにかく中堂さんの隣にいないと、得体の知れないモノに取り込まれてしまわないか不安だ。自惚れているのかもしれない。でも、私に取り除くことができるのなら____

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和泉(プロフ) - すっごい面白いです! 最後まで見たいです。 (2018年9月24日 16時) (レス) id: be6e874527 (このIDを非表示/違反報告)
RiO(プロフ) - 青龍 葵さん» 2に引き続き、ありがとうございます!頑張ります! (2018年3月28日 23時) (レス) id: b68758a691 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 移行おめでとうございます!最後は夢主との結末はどうなるのかな?とか考えながら続きを楽しみにしてますw (2018年3月28日 4時) (レス) id: a3d4cc2e55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RiO | 作成日時:2018年3月27日 1時

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