59.嫌な予感 ページ9
そして私は車の近くにいる中堂さんの元へ戻った。雨だと思っていたものは、いつのまにか雪に変わっていた。
ピリリリリ…
その瞬間、中堂さんのスマホに着信が来た。
中堂「…なんだ。」
私は、スマホから漏れる僅かな声を聞き取る。
ミコト「中堂さん、鈴木さんと一緒ですか?」
向こうからミコトさんと久部さんがやって来るのが見えた。
中堂「さっきまではな。」
ミコト「鈴木さんは?」
中堂「…行った。犯人のところへ。」
そう言って耳に当てていたスマホを下ろし、ポケットに入れる。
ミコト「犯人?」
立ち止まったミコトさんは、状況が読み込めていないのか、そう聞き返す。
中堂「彼女にあげたはずのネックレスをしていた女が葬儀場に来ているらしい。」
ミコトさんと久部さんはそれを聞いて、葬儀場まで急いだ。
…犯人、そうだったのか。だから彼はあんなに険しい表情をしていたのか。それじゃあ、あの目は何を表していたのだろうか…何か嫌な予感がする。殺したりしないよね…?
そして、中堂さんとまた2人になる。
中堂「…お前は何を話してた。」
どうやら話している姿を見られたらしく、突然聞かれた。
『ん〜…顔見て思ったこと、ですかね?』
あまり詳しく言うとダメな気がして、少しはぐらかした。
中堂「なんだそりゃ…」
そんなやり取りをしながら、私たちも葬儀場へと向かった。
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RiO(プロフ) - 青龍 葵さん» ありがとうございます!アンナチュラルの無い金曜日がこんなに寂しいとは思いませんでしたが、それに負けないように更新頑張りますw (2018年3月25日 3時) (レス) id: b68758a691 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - あっと言う間にドラマが終わっちゃいましたが最後(完結)まで頑張って下さい!更新、楽しみにしてますw (2018年3月19日 17時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RiO | 作成日時:2018年2月27日 17時