Puppy love or…？[2]

85.相棒 ページ35

ミコト「中堂さん、これ見て下さい。」

あの日からミコトさんは情報集めに躍起している。同情はしないのかもしれない。でも、中堂さんのためにこうして頑張れるのはミコトさんが優しいからだと思う。まぁ、淡々としているところもあるけど。

『久部さん、大丈夫ですか？』

久部「あ、あぁ…うん。」
鋭い目線を送っていたのを止め、いつもの久部さんに戻る。

東海林「あの2人、最近距離近くな〜い？」
恋愛大好き東海林さんは、2人の動きに敏感のようだ。

久部「相棒目指しているらしいですよ。」

東海林「相棒？どっちが右京さん？」

久部「そういうことじゃないです。」

東海林「六郎もっと頑張んなよ〜」
そう言って久部さんの腕をバシッと叩く。

そして、私の方を指差した。
東海林「Aも！うかうかしてちゃあダメだからね！」

『あの2人は大丈夫だと思うんですけどね…』

東海林「も〜そう言ってるうちに2人の仲がギュギュッと縮まってさ？いつのまにかってこともあるじゃない？」

一番心配していることをサラッと言われ、少し落ち込んでると、それを察したのか久部さんが助け舟を出してくれた。

久部「東海林さんこそどうなんですか？異性間交流会。」

東海林「ふん！もう辞めた。自分の男を見る目の無さにガッカリしょんぼりしてさ〜。まぁ考えてみたらそんなに彼氏欲しくないし、結婚しない人生もアリかなって。」

久部「強がりっすか？」

東海林「んふふふふ、強がり〜。」
顔を泣いてる時のようにくしゃっとさせて答える東海林さん。そんな顔も可愛いなんて、羨ましいなぁ…私がやると事故…

久部「案外素直っすね。」

東海林「ミコトには…中堂さんより六郎のがいいと思う。」

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