Puppy love or…？[2]

73.忘れてた！ ページ23

所長室では、中堂さんが所長さんに死因を説明している。どうやら、殺された人達の端末には改造が施されていたらしい。本当の死因は感電死、もっと言えば感電による窒息。それについても中堂さんは所長さんを使って詳しく解説してくれた。

『は〜そんなことを思いつけるなんて、凄いですね…』

中堂「あぁ、ある程度知識がなきゃ出来ないだろうな。」

………………

そして、定時になった。

『あっ…しまった！家に今日の晩御飯置いてきちゃった…』

中堂「今日は無いのか。」
少し残念そうな顔をする中堂さん。

所長「2人とも一緒に食べてるの？仲良いことは良いことです！は〜これで少なくとも中堂さんにも1人は固定の人ができてよかったですよ〜！」

そんな私達を見て喜んでいる所長さん。すると、所長さんは何か閃いた様子。

所長「それじゃあ、今日は僕もご一緒していいかな？ちょっと良い酒を見つけたんで、中堂さんも良ければ。菅原さんはギリギリ飲めない年齢ですので、他の飲み物で…どうです？」

『わ！！なんか嬉しいです！！いいですよね？中堂さん！』
嬉しくて、テンションが上がってしまった。

中堂「…いいですよ。」

所長「…お酒のつまみどうしようかな？食事にもなって、つまみにもなるもの…」

私のことも考えてくれているのか、めっちゃ悩んでいる所長さん。上司にしたいNo. 1じゃないかというくらい優しい。

中堂「おでんなんてどうですかね？俺買ってきますよ、神倉さんもやらなきゃいけないことあるって言ってたじゃないですか。Aも書類があと少しって言ってたんで。」

所長「じゃあいい？ありがとう、お金出すよ。」

そして、中堂さんはおでんを買いに一旦オフィスを後にした。

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