66.お誘い ページ16
ミコト「…気持ちは分からなくはないんだよなぁ」
小さくそう呟いたのを、東海林さんは聞き逃さなかった。
東海林「う〜わ！」
ミコト「…なに。」
そんな東海林さんに少しめんどくさそうに返事をする。
東海林「共感は、恋への第一歩。」
少しわざとらしくミコトさんにその言葉を向けた。
ミコト「だ〜か〜ら…」
東海林「せめて六郎にしときなよ〜」
ミコト「はぁ？」
東海林「魅力は薄いけど、人畜無害！」
ミコト「…いや、褒めてんの、けなしてんの？」
東海林「でもそうすると三角関係か。」
ミコト「なってません。」
東海林「あ、待って、Aも入れると四角関係か。やだやだ〜職場が荒れる〜。」
ミコト「 荒れません〜。」
2人のテンポのいい会話は、聞いていて楽しい。本当に仲良しだなぁ。
すると、東海林さんはニヤッとして振り向く。
東海林「じゃあ…行こうか！異性間…交流会！」
そう言ってミコトさんに手を差し伸べる仕草をした。
ミコト「…行きません。合コンは。」
東海林「も〜！今日のはいいよ〜？私が行っている高級ジムの有志が集まる飲み会！」
ミコト「高級ジム？」
東海林「そういう所のが危ないのがいなくて安心じゃん？」
ミコト「あぁ、あれか。例の月会費五万円の。」
東海林「そう！五万円の！」
ニコッとして手を前に出して振っている姿は本当に可愛らしい。ミコトさんは懲りないなぁという表情。
『だからいつも以上に全身に気合い入ってるんですね〜』
言われてみれば、今日の東海林さんは可愛い。
東海林「お、わかる〜？Aも行っちゃう？異性か『残業なので遠慮しておきま〜す。それに、まだお酒飲めないんですけど？』
言い切る前に断ったので、ミコトさんは吹き出してしまった。
東海林「あ、忘れてた…まだ学生しかも未成年じゃん！はぁ…なんか悲しくなってきた。でも、中堂以外の男に目を向けるのも良いよ？若いんだし、もっと良い人はいるっ！」
少しだけ寂しそうな東海林さんに申し訳ないと思いつつ、私はロッカールームを後にした。
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RiO(プロフ) - 青龍 葵さん» ありがとうございます！アンナチュラルの無い金曜日がこんなに寂しいとは思いませんでしたが、それに負けないように更新頑張りますw (2018年3月25日 3時) (
レス) id: b68758a691 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - あっと言う間にドラマが終わっちゃいましたが最後（完結）まで頑張って下さい！更新、楽しみにしてますｗ (2018年3月19日 17時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RiO | 作成日時：2018年2月27日 17時
