64.win-win ページ14
『さむ…あれ？』
中堂「…遅い。」
取り調べを終えて外に出ると、壁にもたれかかる中堂さんの姿が。
『待っててくださったんですか？』
中堂「確か家がUDIの近くとか言ってただろ、そこまで送ってやる。」
ポッケに手を入れて仕方なさそうな言い方をして身体を起こした。
『ふふ、ありがとうございます。』
お礼を言いながら、思わずにやけてしまう。
『あっ、そうだ。中堂さん、もし良かったら今度から一緒にご飯食べてくれませんか？弁当やおかず作ってくるんで。』
中堂「…なんでそんなことをする必要があるんだ。お前の負担になるだろ、やらなくていい。」
『また最初の方の話になるんですけどね、入って来た時に「あまり無理するな、こっちは人手不足だからな」っておっしゃったじゃないですか。中堂さんの食生活だと、身体が無理してると思うんです。』
中堂「…余計なお世話だ。」
少しムッとしているのは置いといて、私は話し続けた。
『それに、私も帰り遅いので夕食の時間が大変なことに…ラボで食べれば遅くなることもないんです。ほら、win-winじゃないですか？これ。』
中堂「…わかった、好きにしろ。」
中堂さんは、あまり「良い」とは言わないけど、否定はしない。きっと、言えないだけなのだろう。
その後、少しだけ沈黙が流れる。その沈黙を破ったのは中堂さんだった。
中堂「…なぁ、お前は…Aは…」
急に真剣な顔を見せる中堂さんに私は少しドキッとして、『何ですか？』と答える。
中堂「…いや、何でもない。気にすんな。」
そう言ってバツが悪そうにした。
『え、そんなの逆に気になります…』
と、問い詰めようとしたところで家に着いてしまった。
『あ…着いちゃった。ここが自宅です。送ってくださり、ありがとうございました。おやすみなさい。』
中堂「…あぁ。おやすみ。」
あぁ、気になるけど…中堂さんにおやすみを言ってもらえたから、いい夢が見れそうだ。
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RiO(プロフ) - 青龍 葵さん» ありがとうございます！アンナチュラルの無い金曜日がこんなに寂しいとは思いませんでしたが、それに負けないように更新頑張りますw (2018年3月25日 3時) (
レス) id: b68758a691 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - あっと言う間にドラマが終わっちゃいましたが最後（完結）まで頑張って下さい！更新、楽しみにしてますｗ (2018年3月19日 17時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RiO | 作成日時：2018年2月27日 17時
