61.2人の違い ページ11
警察が来たようで、サイレンの音が近づいてくる。中堂さんは眉間を手でおさえ、その場を立ち去ろうとした。
その時、ミコトさんが駆け寄り、中堂さんの腕を掴んだ。
ミコト「どうして？…どうして、止めなかったんですか？」
中堂「殺す奴は殺される覚悟をするべきだ。」
立ち去ろうとするが、ミコトさんはその手を離さない。
ミコト「そんな話をしているんじゃない。鈴木さんの人生の話をしているんです。人を殺させて…」
すると、中堂さんはミコトさんの方に身体を向ける。
中堂「…思いを遂げられて、本望だろ。」
そう言ってミコトさんの手を振りほどく。
ミコト「…納得できません。」
中堂さんは何も答えず、立ち去った。
『…ミコトさん』
ミコト「…え、Aちゃん？いつからいたの？」
私がいるとは思っていなかったようで、とても驚いていた。
『ミコトさんが来る結構前から…ですかね。』
ミコト「…Aちゃんも中堂さんといたんだよね？」
『…いましたね。鈴木さんにも少しですが会いました。何か固い意思を持った目をされてるとは思いましたが、まさか殺すとは…でも、それを止められそうにはありませんでした。当たり障りのないことしか言えなかったです。』
ミコト「ううん、それだけでもありがとう。そっか…止められなかったのが…」
哀しそうな表情を浮かべるミコトさん。
『…そうですね。』
私にはそれくらいしか言えなかった。
『ちょっと中堂さん追いかけますね…』
ミコト「ごめんね？引き止めちゃって。」
と、申し訳なさそうにこっちを見つめる。
『いいえ、話しかけたのは私ですから。それでは、失礼します。』
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RiO(プロフ) - 青龍 葵さん» ありがとうございます！アンナチュラルの無い金曜日がこんなに寂しいとは思いませんでしたが、それに負けないように更新頑張りますw (2018年3月25日 3時) (
レス) id: b68758a691 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - あっと言う間にドラマが終わっちゃいましたが最後（完結）まで頑張って下さい！更新、楽しみにしてますｗ (2018年3月19日 17時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RiO | 作成日時：2018年2月27日 17時
