Puppy love or…？[2]

52.何しに来たんだー！ ページ2

ミコト「ウニのプランクトン、プルテウス幼生！」

『わぁ…こんなに綺麗に見えるんですね！』

ミコト「さすが東海林だね…」

東海林さんの持ってきたものは丁度いいもので、本当にくっきり綺麗にプルテウス幼生が確認できる。

ミコト「東海林！これいいよ！ほどよくクリア。これなら数えられる！」


東海林さんと久部さんの方を見ると、大分お酒が進んでいるようだった。

東海林「だいったいさ！来た男4人中2人が既婚者よ！信じられる？！」
おつまみを食べながら、身振り手振り加えて話している姿は正に酔っ払ってる人のそれだ。

久部「そりゃダメだ、最低だ。」

東海林「信じらんない、もう…何しに来たんだー！って話よ。」

久部「そうだ、何しに来たんだー！」

中堂「…何しに来たんだ、こいつら。」
そんな2人の様子を遠くから見て、呆れる中堂さん。

ミコト「私達が呼んだんです。」
呆れたのか、諦めたのか…そんな口ぶり。

『まぁ、面白いですけどね(笑)』

久部「でも東海林さん、そんな男ばっかじゃないんですよ？ほら、鈴木さん見てください。」
少し、落ち着いたトーンでしんみり話を切り出す。

東海林「鈴木？」

久部「遺体を強奪した鈴木さん。…鈴木さんは、果歩さんのことメッチャメッチャ好きだったんです。…人生全部だったんですよ？そんな人のこと好きになれるってあります？」

久部さんは終始優しい表情、声色で話すから、つい作業の手を止めて聞き入ってしまう。

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