Puppy love or…？ (ページ35)

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35.事情ページ35

翌朝、私が机に座ると、ミコトさんと所長は疲れ切った表情で出勤してきた。
所長「いや～、災難だった…」

すると、すかさず東海林さんと、東海林さんに連れられた私と、久部さんが2人の前に行った。

東海林「木林さん焦ってたよね～…あんな顔初めて見た。」

木林さん…あぁ、何回か見たことがある。しあわせの蜂蜜ケーキの事件で三澄班がいない時に何回か会ったっけ…

久部「逮捕されちゃった鈴木さんは？」

ミコト「まぁ事情が事情だし…すぐに釈放されるみたいよ。」

事情、という言葉に久部さんはすかさず反応する。
久部「事情？」

立ち話が長くなりそうだったので、私たちは会議室へと場所を移して話を聞いた。

要約すると、駆け落ち同然で青森に行ったカップルの彼女の果歩さんが亡くなり、その親が彼氏である鈴木さんを責める。鈴木さんは警察の判断を認めず、解剖を希望。だけど果歩さんの親が解剖を反対しているので、盗むしかなかった。という所だろうか。

思っていた以上に辛い事情だな…と思いながら聞いていた。

そして三澄班は残された材料から調査する気満々。

所長「も～やめましょう！」

三澄班が盛り上がっている中、両手で抑えるようなジェスチャーをする所長さん。