Puppy love or…？ (ページ28)

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28.勇気ページ28

全ての買い物を済ませた私たちは、ラボに戻った。時間を見ると、既にお昼は過ぎている。通りでお腹が空くわけだ。

中堂さんを見ると、カップ麺を開けて食べようとしている。

『あっ！あの！中堂さんストップ！』

いきなり大声で止めたから、中堂さんは少し睨んできた。
中堂「…なんだ。俺が何食べようが勝手だろ」

『そうじゃなくて！今日時間あったのでお昼作ってきたんです。いつもカップ麺とかでしっかりとしたご飯食べてるところをここ数日の間でも見ていないので。』

そう言って、所長室に入り、中堂さんにお弁当を渡すと、さっきより驚いたのか目を丸くして言った。

中堂「これ…Aが作ったのか。」

『…はい。ダメでした？』
…やっぱり、そういうの嫌な人だったのかな？と不安になっていると、

中堂「ダメとは言っていない。」
と、食べ始めた。

『…あの！隣座ってもいいですか？今日は三澄班は誰もいないですし。一緒に食べても…』

中堂「…好きにしろ。」
俯きながら言ったその言葉に私は甘えることにした。

『じゃあ、いただきます。』

2人で食べたご飯は、いつもより少し美味しく感じた。勇気を出して良かった。

そして、午後からは書類を整理したりと事務仕事をやり、いつもより早めに帰ることができた。