Puppy love or…？ (ページ26)

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26.予想外ページ26

中堂「…おい、行くぞ。」

『ちょっと待って下さい…！』

ポッケに手を入れてズカズカ歩く中堂さんの後ろをちょこちょこと歩く。
まさか、隣を歩くなんて。一緒にどこかに出かけるなんて。予想外だなぁ。

着いたのは、店がたくさん並ぶ商店街のような所。商店街って昔のイメージあるけど、そういう風じゃなくて、若い人が集まりそうな…なんて言うのが的確か分からないけど、そういう所。…一応、大学生だから、若い人って言うのもおかしいか。

まずは所長さんのお買い物。お茶とお茶菓子。まずはお茶を買いに、お茶屋さんへ。お金をたくさん貰って、こんなにいらないでしょ～と思ってたら…そんなことなかった。あのお茶、とても高かったのか。

中堂「お茶にこんなに金かけるのか…理解不能だ。」
中堂さんの顔はまさに理解不能を表現している。

『まぁ、娯楽じゃないでしょうか？ここまで来ると。所長の入れるお茶、とても美味しいじゃないですか。多分これがティーバッグの緑茶になると美味しさが身に沁みますよ…』

中堂「…そういうものなのか。」
まだ納得していないような表情を浮かべている。

店員さんに勧められて、少し高級なお茶を飲む。やはり慣れた人が淹れるお茶はとても美味しい。

中堂「……美味い。」

表情こそ変わっていないものの、声や雰囲気から優しいものが伝わる。…良かった。

お茶を無事に買い終え、次の店に向かった。