15.ピュアコンビ ページ15
東海林「あの菓子折りの中、札束が入ってたりして〜。」
東海林さんがニヤっとしながら言った。
久部「札束?」
東海林「賠償金を何千万支払うよりは百万円ぽーんと払って法医学者を買収した方が安上がりでしょ!」
久部「そんなことあるんですね〜」
『ですね〜、物語の中のお話だと思ってました!』
ミコト「そうあっちゃ困る。」
『え、てことは嘘なんですか!?』
東海林「ははは!いや〜面白い!これに騙されるなんてなぁ…ピュアコンビだ!(笑)」
東海林さんは私と久部さんと私をからかい、笑う。
『も〜!笑わないで下さいよ!』
久部「そうですよ!そういう冗談はやめて下さい…」
東海林さんの言葉に2人してムキになって解剖室に入ると、ばっちり準備している所長さんがスタンバイしていた。
東海林「あら〜似合ってる!」
所長さんに拍手しながらそう言っているが、本当に思っているのだろうか…
所長「本来なら、どこで誰が解剖されるかなんて知られない方がいいんですけどねぇ」
さっきの話を聞いていたのか、所長さんは話し始めた。
久部「鑑定結果が気に入らないって逆恨みされたり…」
所長「それもあるけど、言う通りに鑑定書書けって脅されたら困るでしょ〜?」
そういうこともあるんだなぁ…と会話についていけない私はぼんやりと聞いていた。
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作者名:RiO | 作成日時:2018年2月15日 20時