Puppy love or…？ (ページ13)

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13.初日からページ13

あまりにもオフィスが静かすぎて少し気になった中堂は、所長室からふっとAの様子を確認すると、そこには机に伏せて寝ているAの姿が。

中堂「…バカが。風邪でも引かれたら困る。」

そう言って、寝てしまったAに毛布をさっとかけ、中堂は再び所長室に消えていった。

……………

『…はっ！！今何時！！？』

気づくと、少し明るくなったオフィス。時計を見ると時間は朝の6:00になろうとしている。

『初日からやってしまった…服も昨日のままだし、お風呂すら入っていない！今帰れば9:00に間に合うか…？』

こんな時、UDIに近い部屋を借りて良かったと思う。別に、バイトが決まったからではなくて、憧れの場所の近くに住みたかっただけなんだけど。(しかも、交通の便も良いから大学も通いやすい)

ふと、自分に掛けられている毛布に気づく。

『あれ？私って自分で毛布掛けてないよな…あれから毛布掛けられるとしたら…中堂さん？』

中堂さんが掛けてくれた、そう思うと嬉しさが込み上げてきて。いや、まだ一日しか経ってないのに、こんなに良いことあっていいんですか！？と一人で興奮する。

こっそり所長室に入り、まだ寝ている中堂さんを起こさないようにきちんと畳んだ毛布をソファーの前の机の上に置いた。そして、「ありがとうございました。1日でこんなに迷惑かけてすみません」とメモを残して、私は自分の家へと急いだ。

その後、起きた中堂さんがメモをみてふっと微笑んだことなど、知る由もない。