Puppy love or…？ (ページ11)

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11.心臓に悪いページ11

いつのまにか話は終わり、明日そのご遺体が届くそう。みんな帰る準備をし始めた。

東海林「それではお疲れ様でした～」

久部「僕もお先に失礼します」

ミコト「私も今日は帰るね。…Aちゃん、大丈夫？明日もあるけど…」

『はい！大丈夫ですよ、家も近いですし。それに、明日ご遺体が来るのなら、今日中にこの資料に目を通しておきたいので！』

所長「は～菅原さんはとても真面目なんですね。」

ミコト「もう少し気を抜いてもいいのに…真面目すぎると後々辛くなるよ？」

『いえ…私は気を抜くと抜きすぎてしまうので…してはいけない失敗をしてしまうよりは断然いいです！(笑)』

ミコト「そっか、あまり無理しないでね。」

所長「では、私もこれで。」

そう言ってみんなが帰ったオフィスに1人残って中堂さんからもらった資料に目を通す。

せっかく貸してくれたのだから、少しでも期待…されてるのかはわからないけど、中堂さんに応えなければ。そう思うと資料を読むのも辛くなく、むしろ時間の経過も忘れるほど熱中してしまった。

中堂「…おい、まだいるのか。」

急に、中堂さんの声がして、心臓が飛び出るかと思った。

『あ、中堂さんからお借りしたこの資料、明日までに読んでおこうと思いまして…中堂さんこそ、どうされたのですか？もうご自宅に帰られたのかと思いました。』

中堂「いや、俺は…ただ買い物や荷物を取りに行っただけだ」

確かにビニール袋をいくつか手に下げている。…カップ麺ばかりだけど。そして反対の手にはアウトドア用品と本が何冊か見える。