5話 アメリカ ページ10
俺がアメリカに来て1か月
生活にも慣れて新しいフォームを手に入れた
それだけでも来た甲斐があったのだが
ノアコーチがある提案をしてきた
ノ「Why don't you learn a change-up?」
(チェンジアップを覚えたらどうだ?)
貴「Can you tell me about it?」
(教えてもらえますか?)
ノ「I don't know if I can make it to the end of the camp, but I'll try.」
(合宿が終了するまでに間に合うか分からないが
やってみよう)
貴「Thank you」(ありがとう)
ノ「First of all, here's how you grip it.」
(まず握り方はこうだよ)
貴「How's that? Is it done?」
(どう?できてる?)
ノ「Yes, yes!Just keep throwing it.」
(そうそう!そのまま投げてみて)
腕をリリースする寸前まで見せず一気に振り下ろす
ストレートやカーブよりも回転がかからないため
チェンジアップはゆっくりに見える。
ふわっと打者の手元で落ちた
ノ「That makes a lot of sense for your first time!
Control and power are a matter of practice.」
(始めてにしては筋がいいよ!
コントロールと威力は練習だから)
貴「I'll try my best」
(頑張ってみる)
こうしてAのアメリカ合宿は終わりに差し掛かりつつあるのでした。
合宿メンバーも徐々に人が減り
残り2週間となりました。
Aは控え投手として試合に出ており時々レフトもしていましたが、アメリカでは投手としての力を上げていたのです。
ニックとの自主練は今でも続いており
ニックはAの成長を肌で感じ恐ろしく思っていたのでした。
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作者名:ぱんち | 作成日時:2021年9月6日 18時