兄弟バッテリー！！！ (ページ16)

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11話　ページ16

貴「久しぶりの部屋だぁ」
　「落ち着くー」

御「なぁA」
　「お前なんで黙ってアメリカ行ったんだよ」

貴「えーだった兄ちゃん甲子園いけなくて
　落ち込んでてさ、チームの雰囲気も暗くて
　言い出せないし早くアメリカ行きたかったんだ」

御「絶対後者の方が気持ち強いだろ」

貴「ちゃんと手紙書いたじゃん！」

御「お前俺がビデオなかなか見なかったらどうする
　つもりだったんだよ！」

貴「監督が教えてくれるだろ？
　それにお母さんにだって言ってるんだから！」

御「兄ちゃんに相談していけよな！」
　「いつもそうなんだよ！大体わがまますぎんの！
　もうちょっと他人に気を配るとかできないわけ」

貴「気を配って言わなかっただろ！？
　都合のいい時ばっか兄貴面しやがって！」

御「俺はお前の兄貴だろ！
　弟は言うこと聞けよ！俺の後を必死に
　追いかけてればいいんだ！！」

貴「いつもいつも説教ばっかしやがって
　できのいい弟に嫉妬してんだろ？
　素直になれよ！」

御「昔は俺ばっか取材されて怒ってたくせに」

バンッ
倉「うるせぇんだよお前ら！！！！」
　「兄弟喧嘩なら外でしろ！！
　何時だと思ってんだよ！」

御「ごめん倉持」

貴「すいません」

倉「で？なんで喧嘩してたわけ？」

貴「なんでだっけ？」

御「忘れた」

倉「ふざけんな！！！！」

『すみませんでした』

アメリカから帰って早々に喧嘩する御幸兄弟であった

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貴「今日から一人で朝練」

寂しいなぁ。
アメリカじゃあ朝練する余裕なかったし
ここだと哲さん思い出しちゃうな

哲「相変わらず早いな」

貴「哲さん！！どうしてここに？」

哲「俺はプロ入り決まってるから体動かさないと
　いけないんだ。引退したから練習は参加できない
　が監督にお願いして1、2年が使ってない時は
　いいって許可をもらったんだ」

貴「朝練は哲さんと一緒にできるんですか？」

哲「Aがよかったらな」

貴「俺嬉しいです」
　「1人で練習するって決めてきたんですけど
　寂しかったので」

哲「他のみんなが来る前に帰らないといけないから
　今までみたいに長くはできないが
　それでもいいなら一緒に練習しよう」

貴「はい！」

哲さんが卒業するまで朝練は
1人じゃなくなるのでした。