検索窓
今日:12 hit、昨日:45 hit、合計:114,838 hit

26 ページ26

.





松倉「小さい頃ずっとツインテールだったの?」


『うん、お母さんがツインテール好きだったみたい』


松田「姉ちゃんのアルバム、小さい頃ほとんどツインテールだし、ちゃかとの写真ばっかだよな」


『…元太、海斗の話はしないで』


松田「えー、なんで?いいじゃん別に!俺この前ちゃかと一緒にフットサルしたよ!」


『いいから』


松田「そんな怖い顔すんなよ、つまんねーの」





だって、アルバムには本当にずっと海斗が一緒にいて


幼稚園に入る前、入園式、卒園式、入学式、卒業式…


中学生まで一緒で、親同士も仲が良くて、必ず人生の節目には海斗が隣にいるんだもん。


過去のことだし、気にしない人は気にしないだろうけど


眉間に皺を寄せている松倉くんは、絶対に気にしている様子。




カレーを作り終えてみんなで食べて


元太、松倉くんと順番にお風呂に入ってもらった。


松倉くんがお風呂に入った頃、お皿洗いをしていたらソファーにいる元太に呼ばれた。





松田「姉ちゃん、最近ちゃかに会ったんでしょ」


『なんで知ってるの?』


松田「フットサルの時聞いた。連絡先、消したままなんでしょ?」


『そうだよ』


松田「交換すれば?ちゃか、会いたがってたよ」


『…会ったところで、私には松倉くんがいるし』


松田「まだ松倉くんって呼んでるの?さっき海斗くんって呼び方変わってて成長したなと思ってたのに」


『うるさい』


松田「姉ちゃんさ、素直になりなよ」


『なってるよ?』


松田「今からでも遅くないよ。まだ間に合う」


『何のこと?私は松倉くん…、海斗くんが隣に居てくれればそれでいいから』


松田「姉ちゃん」


『ん?』


松田「どっちを選んでも、俺は姉ちゃんの味方だからね」


『…海斗くんしか選ばないよ。けど、ありがとう』


松田「モテる女は辛いねー!」


『そんなんじゃないってバカ』


松田「うわ!バカって言う方がバカなんだよ!」


『うるさい。小学生みたいなこと言わないでよ』


松田「サイテー!姉ちゃんにいじめられたってちゃかに言いつけるから!」


『そんなんじゃ本当に小学生の頃から何も変わらないじゃん』


松田「だって姉ちゃん、親に怒られるよりちゃかに怒られた方が言うこと聞くじゃん」


『…そんなこと忘れた』





元太はいつも一言余計で、私が言い返せないような図星になるようなところを突いてくる。

27→←25



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (264 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
740人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:愛生 | 作成日時:2022年2月6日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。