[文豪とアルケミスト]部屋から出たいのならば○○をしましょう♪[短編集]

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『どどど、どうするんれふか！』

「何て言っているかわからないから、いったん落ち着くのだよ。」


『でもでもっ！フォークが一本しかないんですよ！それがどういう意味かわかりますよね！？』


私があたふたしながら言うと、先生は考えるそぶりを見せた後、驚愕の一言を発した。

「そうだね、同じフォークを使うなんて汚いのだよ。」


What did you say?←

私は先生のその一言で全てを悟った。

間接キスを知らないんだ、、、

この部屋で少しでもお近づきできると思ったのに、、、


などと内心がっかりしていても仕方ないなと思い、先生に

『本を読んでるんで、半分食べ終わったら教えてください。』

とだけ伝え、本を片手にソファーにもたれかけた。


すると先生は

「まったく、仕方ない、、」

などと呟きながらも渋々食べ始めてくれたようだ。


￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
私が本の半分くらいにさしかかったとき

「食べ終わったのだよ。」

と声をかけられた。


私は火照る顔と早まる鼓動を必死に隠しながら

『じゃあ、いただきます、、、!!』

といいフォークを手に取った。


そして

『ケーキおいしー』

『苺おいしー』

などと言って、できるだけ先生のことや間接キスのことを考えないようにした。


しばらくの間、無心になってケーキを食べ続けていると、先生が突然
「ふふっ」
と私を見て笑った。

『どうしたんですか？』
と私が尋ねると、先生はお腹を抱えながら

「君の右頬にクリームが付いているのだよ、ふふっ」
と言った。


私はいつまでも笑われているのが嫌だったのでクリームをとろうとした。


『こっち？』

「違う、それは左なのだよ。」

そう言うと、先生は私の顔についているクリームをとろうと、私の頬に触れた。

そして、クリームがべっとり付いた指を私の目の前に差し出しながら
「ほら」
といい、微笑んだ。

『ほんとだ〜！ありがとうっっ！！』

そう言った後、私は何も考えずに先生の指に付いたクリームを舐めた。


「えっっ、、!?!?」

→→→→←北原白秋先生とケーキワンホール完食しないと出られない部屋♪

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