[文豪とアルケミスト]部屋から出たいのならば○○をしましょう♪[短編集]

→→→ ページ3

早速私たちは手紙と一緒に置いてあったタイマーを手に取り、ソファーに座った。


しかし、いざイチャイチャしろと言われても、何をすればいいのか私にはよくわからなかった。


そう、私は成人した今でも恋愛経験がないのだ。

親に《お見合いしてみたら？》と促されても、その度になぜか芥川先生の顔がうかんで、する気になれなかったのだ。

というかなぜ私の頭に先生の顔がうかんできたのだろうか？

うーん、解せない。


そんなことを悶々と考えていると、「ねえ、」と話しかけられたため、横をむいた。

すると、、、








( (ﾄﾞｻｯ







、、、押し倒された？

目の前にはどアップの先生の整った顔と、天井があった。

しかし、先生が突然そんなことをするわけがないので、少し驚きながらも質問してみた。

『脳貧血ですか？大丈夫ですか？』

すると、先生は驚いた顔をされたあと、急にあたふたされながらも、ゆっくりと事情を話始められた。

「実はこの前、谷崎くんと文学談中に突然、
《いつか機会があればAさんを襲ってみてください。きっと面白い反応をしてくれますよ。》
って言われたんだ。」


『それで、今どんな気持ちですか？なにか新しい発見でもありましたか？』


「うん、新しい発見が２つもあったよ。」


そう言うと先生は少し頬を赤らめられた気がした。

「その発見は君と僕の気持ちだよ。」

急に先生が呟かれたその言葉の意味がわからなかったため、尋ねてみようとすると―――

ピピピッ！ピピピピッ！


タイマーが５分たったこと知らせてくれたようだ。

「あ、そういえば押し倒したままだったね。大丈夫かい？」

『大丈夫です。そんなことよりタバコ吸いにいきましょう！！』


そう言うと、私は先生の手をグイグイと引っ張りながら、いまではスムーズに開くドアをあけ、喫煙所へと向かった。




先生が後ろで「Aはいつになったらきずくのかなぁ？もう谷崎くんにもきずかれちゃったのに。」と困り顔をされていることも知らずに。

すぺしゃるさんくすd(^-^)→←芥川龍之介先生と５分間イチャイチャしないと出られない部屋♪

ラッキーアイテム

お目出たき人

ラッキーソング

文豪とアルケミスト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す