[文豪とアルケミスト]部屋から出たいのならば○○をしましょう♪[短編集]

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『じゃあ、私から言わせてもらうけど、、、』


私がそう言うと先生は
｢おう｣とだけ言い、
いつもの態度からは考えられない真剣な目をした。

そんな小さなしぐさにも高鳴ってしまう心臓を必死におさえながら、私は大きく息を吸い込み、、、


『先生は最近のみすぎだよ！人の心配も知らずに!!この間も廊下で倒れてたんでしょ!?牧水先生もびっくりしてたんだからね！お酒に溺れるのもいいけど、限度を考えて、体を大切にして!!』


と大声で叫んだ。そして最後に


『先生がいなくなっちゃうのは辛いから、、、』

と付け加えた。


しばらくの沈黙の後、先生の反応をみようと顔をあげると、なぜか先生は大笑いしだした。


｢あっははははは！｣


そんな不謹慎な態度に不満を抱き、
『なによ』と頬を膨らませると、先生は腹を抱えながら


｢まさかお前の口からそんな言葉が出るとは思わなかったぜ、、、っはははははは!!｣


と言い、しばらく笑い転げた後、笑い涙を指で拭き取りながらこう言った。



｢俺はてっきりAに嫌われているとばかり思っていたが、どうやら勘違いだったみてぇで良かったぜ。

じゃあ今度は俺から言わせてもらうが、俺もお前のこと嫌いじゃねぇよ。
むしろ仕事熱心なお前を尊敬してるぜ。でもあんまり根を詰めすぎねぇようにな。｣


そう言うと先生は恥ずかしげに帽子で顔を隠した。


らしくないことを面と向かって言ってくれた先生にお礼を言おうと口を開くと―――



[へぇ〜っっ!じゃあ二人は相思相愛だったんだ!!知ってたけどねっ☆まあ、よかったじゃん!

あ、そうそう、部屋の鍵は二人がイチャイチャしている間に開けといたからね〜!あとは二人でご自由にどうぞ❤

ってことで僕はこの辺で!ばいば〜い!!]



とすっかり忘れていたスピーカーから流れた。


またもや呆気にとられていると、

｢とりあえず出ようぜ、A。｣

と微笑みながら手を差し出してくれた。

私もそれに笑顔で応え、手を握った。



￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
[それからしばらくして、二人が付き合いだしたのは、また別の話♪]

￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
「ところで、あの少年Aってヤツはなんで俺らの気持ちを知ってたんだろうな？」


『ああ、確かに。
そもそも誰だったんだろうね？』



［それからしばらくして、帝国図書館の七不思議ができたのも、またまた別の話!www］

お話タイトル〜ヽ(´▽`)/→←中原中也先生とお互いをどう思っているのか言わないと出られない部屋♪

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