神からの贈りもの【3年A組】【暗殺教室】 (ページ10)

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問いかけページ10

「どうしてこのクラスは、人質になったのか...
はい、わかる人！」

と先生が手を挙げる。

しかし、誰ひとり答える者はいなかった。

でも誰もが知っている。心当たりがある。

言えないのだ。現実から逃れたいから。

「いや分かるはずだ。よく考えて」

「皆んながぶっきーに酷く当たるから」

女生徒が声を上げた。

「なるほど笑、まあ教師に対するリスペクトはゼロだよなぁ
でもそんな理由で、ここまでのスペクタルな仕打ちはしないよ笑」

教室を徘徊しながら、笑いが含まれた声で先生が否定する。

「ヒントは、__他のクラスには無かったことだ。

じゃあ諏訪。」

自分の後ろを通って、諏訪さんの席の近くに来た時にそう尋ねた。

「警察沙汰になった奴がいる」

「はは笑」

諏訪と呼ばれた彼女が冷たくそう告げると、食い気味に

「てめぇ、喧嘩売ってんの？」

と甲斐が席を立つ。

「甲斐が起こした傷害事件のことかぁ、まあそれも確かに、関係がなくもない」

先生は、やはり笑いながら否定した。

関係が...ある...？

澪奈ちゃんの事件に甲斐くんの傷害事件が？

それから私の亡き友が座っていた席の前に着くと、机をガタンと鳴らし、そしてその席に座った。

先生がそこに座ると、友がいなくなってしまったという事実が痛いくらいに感じられて、心が締め付けられる。

「...君たちも、分かっているはずだ。

でも、答えたくない。」

噛み締めるように、彼は訴えた。

「澪奈ですか？」

静かな教室に、女子生徒の声が響いた。