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授業 ページ9
「烏間、入れろ」
「はい...、本、持ったまま、で
いいですか...？」
これから退屈な時間が起きるかもしれない、ので勢いで聞いてみた。
「...好きにしろ」
了承が出たので鞄の中から2冊、メロスとは違う本を出す。
「太っ...」
いわくらくんにそう言われたが、まあ...良いだろう。
鞄と携帯電話を、先生がもっている袋の中に入れた。
「何でこんなこと
一体何が目的なんですか？」
茅野さんがそう口にする。
「気になるよな〜？」
「君たちが人質になったのには理由がある」
その時"ｷｰﾝｺｰﾝ"と、授業の始まるチャイムが流れた。
「はい、起立！」
いつもの先生とは比べ物にならないくらい覇気のある声だなと、怖気付きながら立ち上がる。
周りと見ると、自分以外立ち上がっていない。
なぜみんな立たないんだ？
「起立だよはい、き・り・つ！」
しかし、皆んな立ち上がろうとしなかった。
そうすると先生は、袖を上げて時計の文字盤のところを押そうとする。
その事に気づいた生徒達が急いで立つ。
「これから、俺の授業を始める。礼」
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作者名：はるさめ | 作成日時：2021年11月26日 0時
