神からの贈りもの【3年A組】【暗殺教室】 (ページ23)

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あだ名ページ23

「そんなつもりじゃ...！」

「だいたい自分が一番の親友みたいに語っちゃってさぁ！そういうのマジムカつくんだけど」

「友達を！噂を鵜呑みにして、先に無視した貴女に！...
言われたくない、と思う...よ」

気づいたら、自然と反論していたらしい。

久々にこんな大きな声を出した。

「は！？アンタらさぁ、皆に何て呼ばれてるか知ってる？

奴隷と！日本人形だよ！！」

彼女は茅野さんと、私を順に指差して言う。

日本人形は初耳だ。

...まだ表情乏しいのか、気をつけよ

「何でも言うこと聞く奴隷、全然笑わないキミワルい人形、分かる？

誰もアンタらの意見なんか求めてない...
黙って言うこと聞いてりゃいいんだよ！！」

「酷いねぇ」

先生が口調とは裏腹に、低い声で言う。

「うっさい！私は卑怯な真似してまで1位になろうとしたアイツにムカついたから喋りたくなかっただけ

それの何が悪いの？」

先程から宇佐美さんの気迫がすごい。

苛立つことでもあったのだろうか。

というか、なぜ友人の潔白を信じれないのだろうか。不思議で仕方がない。

すると、宇佐美さんを支持する生徒達が口々に言う。

"薬使うような奴と仲良くなれねぇよな"

"自業自得"

"景山って男関係も派手だって"

罵声暴言の数々に、思わず手で耳を塞ぐ。

違う澪奈ちゃんはそんな子じゃない！

水泳、いつも頑張ってて、表では強さを演じているけど、ちゃんと脆い。ただの人間。

"Aは、悪口言われてもそんなの気にしないと思う。"

"でも、私はAが悪口言われたら、そいつぶん殴って、『ふざけんじゃねー！！！』って言うよ！"

"なんで？"

"それは、友達が悪く言われたら怒るに決まってる"

"私は、一緒にいてくれるだけで、いい...けど
私も、澪奈ちゃんが陰口...言われたら、『ふざけんじゃねー』言うよ"

"え〜、私はいいよ。強いし"

"でも..."

"私も、そばにいてくれるだけでいいの"

"...わかった"

あの日の会話が、昨日のことのように感じられる。

やっぱり、私は...

「ふざけんじゃねー！！」

気づいたら、茅野さんが甲斐くんに足蹴りをかましていた。

「へ...？」

思わず声が漏れていた。