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江口side
遊佐「江口さ〜ん？」
仕事終わり、振り向くとニコニコと遊佐さんと小野坂さんが何か入ったレジ袋を持って立っていた。
小野坂「この後仕事ないでしょ？」
江口「え、はい…。」
この顔は…何か企んでそうな…。
小野坂「じゃあ、これシクヨロ〜」
江口「えぇ？」
遊佐「まぁ、安元さん家に行ってきてもらいたいってわけ。」
なんで俺？
小野坂「あ、なんで俺って顔してるね〜でも、安元さんと仲良いからに決まってんじゃん！」
と肩をポンポン叩く。
遊佐「電話にも出ないし、心配でさ。」
小野坂「最近飲む時でも江口の話もよくするし、神家さんの話もするし。仲良いんだな〜って。」
遊佐「安元さんがあんなに後輩の女性声優さんと仲良くなるのは珍しいし………って事でカレーの材料。」
江口「あ、ありがとうございます…重っ!!」
小野坂「俺達の安元さんの愛の重さって事で。」
遊佐「ま、そう言う事で。僕達のまだ仕事あるからよろしく。」
江口「分かりました、お先に。」
遊佐「……でも、本当重そうだね。」
重そうというか……重い。
江口「いや、大丈夫です。」
木村「じゃ、手伝いまーす。」
そこには木村良平さん。
小野坂「お、心強い。」
遊佐「それじゃあ、よろしく。」
＊
木村「カレーか…安元さんのが食べたい。」
江口「それは言わない約束です。」
ちょっとふてくされたように江口は言う。
木村「……でもさ、江口大丈夫か？」
江口「え？あぁ。神家さんですか。まぁ…時々ヤバいです。」
と、笑顔で言うのので木村は驚く。
しかし、無理やり笑っている事をすぐ気づく。
江口「どちらかと言えば…俺何も出来てないな〜って思って。正直今日も中村さんや杉田さん、水樹さん見て辛かったです。」
木村「あれ何があっんだろうな。多分神家さん関係かもだけど…でも、神家さんと話した事ないからな〜一緒に飲んでみたいわ。」
江口「俺も飲みたいです。」
木村「その時は安元さんも」
江口「悠木さんも舞ちゃんも。」
木村「あ、田中さんって美人と言うか可愛い子か。浮かない顔してたな〜…」
江口「……そうですね…安元さんも全然メール既読にならないし。」
木村「本っ当に仲良いんだな〜神家さんと安元さん。」
江口「信頼し合ってる感じですね〜」
木村「あ〜…そんな人が居なくなるのは辛いな。俺が簡単に言えないけど。」
江口「あ…着きましたよ。」
木村「おっ。まー綺麗な家。」
江口「じゃ、行きますか。」
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作者名：糸丸子 | 作成日時：2021年8月19日 9時
