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＊
「まず、NCTについてだね。
俺らを含めEXOがだいぶ戦力を削ったから……多分今メインで動いてるチームは
それで奴らの目的は、この世界から能力を消すこと。」
13!?
私が会ったのはルーカス君、マーク君、ヘチャン君、ジャニオッパ、テンさん、クンさん、ドヨンさん……だからまだもう今くらいいるということだろう。
「……なぜ、そんなことを?」
「分かんない、俺は能力を普段から有効利用して生きてるタイプだから。
あ、そう。
全員分名前言ってもしょうがない、ただ1つだけ注意。
ジャニという男には……気を付けるんだよ。
幾ら俺達がEXO側の情報屋といえど、潜入とかはやってないから……あくまで口コミというか、俺らが調べた上の仮説なんだけど。
奴の能力は恐らく『付加』の能力。
厄介なのはその仕上がり方で。
人だけじゃなく、物に対しても、指定の能力を付加できる。」
「……つまり、それで能力を奪う力を?」
そーいうこと、と顔を傾けられ前髪は伸ばしてみよっか、と毛先の方が奇麗に整えられた。
そのままシャンプー台の方へ連れて行かれ、頭が優しく洗われる。
「まぁ、能力の基本はハイリスクハイリターン。
だからジャニ自身は反動を受けてるからか滅多に表では見かけないよ。
『創造』のドヨンには……もう会ったみたいだね。
基本的にアイツが目の前で創造した武器以外にはジャニの付加がかかってるから、そのつもりで気を付けて。
……あれ、でもジャニのも能力であることに変わりはないんだから無効化とかできるのかな?」
タオルで優しく頭を包まれ、元の椅子に座りなおす。
どうやら私の髪の毛をある程度自然乾燥させてその間にチャニョルさんを散髪するようだ。
「チャニョラお前……美容院にワックス付けて来るなよ。
シャンプー別料金取るからな。」
「えっそんな!
女の子連れて歩くんだから当然じゃないですかヒョン、おまけしてくれません?」
お前いつもそうやってくるから却下、とシャンプー台へ引っ張って行かれる彼を鏡越しに眺めているとメッセージ通知だろうか、彼の携帯端末が1度だけ鳴った。
そして、それが終わった時にもう1度だけ鳴った。
「チャニョラ、別にみてもいいよ。」
「いや……多分ベッキョナ辺りがからかって連絡入れてるだけなので。
後で見ます。」
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