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さて、自分が最後にログインしたのは何年前だったか。

ニョッキは遠い記憶を掘り出して、ナザリックの現状と比較した。ユグドラシル自体が何度かアップデートがされてるはずなので、知らないアイテムや新しく作られた施設がある。



「私の部屋はどうなってるかな……」



自室は物置きくらいにか使ってなかったので消えてても構わない。場所すらうろ覚えなほど帰ってないのだから。

メイドに道案内でも頼むか、とコートの内側に手を入れた。タバコが吸いたかった。
けれどタバコの箱は無かったし、今のニョッキは口もない。その事実に気がつき、自然とため息が出た。


「改造しようかな、この体」


ニョッキは生産職のスキルが多い。機械についての知識もリアルでの職業柄浅くはない。この体の仕組みを理解し、材料を揃えればワンチャンいけるのではないか。

そこまで考えたところで、後ろから「いけません!!」と耳をつんざく声がした。



「改造などと!……いやですが御方のお考えであれば……」



うねりのない小麦色の髪が揺れ、本来、意思の強い碧眼には迷いが映る。ニョッキはちょっとびっくりして、半歩下がった。

彼女は間違いなくロジックだ。
ゲームだからと理想を詰め込んだ女性の破壊力は凄まじく、彼女の全てが想定通りの仕上がりである。

ちょっと、恥ずかしい。

ニョッキは紳士ロールを好むが、女性経験はほぼ無い。なんとか平常心を保ちつつ、声を出した。



「あー、ロジック。聞きたいのだけれど、私の部屋はまだ残ってるかい?」

「もちろんでございます。至高のニョッキ様が不在の間、御部屋は私が責任を持って管理させていただきました」

「助かるよ。もし急ぎの用事がないなら、道案内を頼めるかな」

「命とあらば!」



久しぶりに主へ会えたことの喜びか、ロジックの表情はとろけるような笑顔で、青空の瞳は忠誠心があった。

この眼差しには、少々慣れが必要である。

〈虚の支配者〉→←〈現状への慣れ〉



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サカモトくん(プロフ) - りのくさん» ありがとうございます!苦労する彼らをどうぞお楽しみください! (2022年1月30日 22時) (レス) id: 6dedd117b8 (このIDを非表示/違反報告)
りのく(プロフ) - 更新お疲れさまです!ニョッキさんとモモンガさんの苦労はこれからですね(笑)そしてやっぱりニョッキさんの容姿が素敵です。僭越ながら、これからも応援させていただきます! (2022年1月28日 17時) (レス) @page6 id: b546459b7a (このIDを非表示/違反報告)
サカモトくん(プロフ) - りのくさん» コメントありがとうございます!拙い文章ではございますが、これからもよろしくお願いします! (2022年1月20日 9時) (レス) @page5 id: 6dedd117b8 (このIDを非表示/違反報告)
りのく(プロフ) - 更新お疲れさまです!ロジックちゃん可愛いですね、これからの活躍がニョッキさんともども楽しみです!どうかご自分のペースで更新を頑張ってくださいませ……! (2022年1月20日 9時) (レス) id: b546459b7a (このIDを非表示/違反報告)
サカモトくん(プロフ) - りのくさん» 訂正しました!ご報告ありがとうございます (2022年1月19日 9時) (レス) id: 6dedd117b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サカモトくん | 作成日時:2021年10月8日 23時

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