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Part99 "気まずい" (降谷side) ページ10

降谷side



「...これが僕が知ってる全てだよ。」



コナンくんの話は、驚くべきものだった。
まさか薬で身体が縮むなんて。


それにAはなんて危険なことに足を突っ込んでいるんだ...


"APTX4869"なんて薬は、幹部の中でも知っているのは極一部...相当な機密情報だ。

組織はAを一生研究所に縛り付けるつもりだろう。



ガタッ



突然、部屋の入口付近で物音がした。



「「!」」

「っ誰だ!?」



コナンくんの声が部屋に響きわたる。



「...私よ。」



そう言って現れたのは、
もうこの世にいないはずの人物だった。



「っ...オメーなんでここに!?しかもその姿...!」

「...ごめんなさい、
盗み聞きするつもりはなかったの。」



どうして"シェリー"が...!?

彼女はあの時爆発で死んだはずじゃ...



「生きていたのか...?」

「...あの時、安室さんが話したのは変装した怪盗キッドだったんだ。
キッドは爆発の前に脱出したから、あの爆発で亡くなった人はいないよ。」



沖矢昴の正体を暴こうとした時もそうだったが、
俺はコナンくんに尽く欺かれているようだ。

本当になんて子だ...



「ってそれよりも!!
2人ともごめん、ちょっと席外すね!!
あ、あと瑠璃も借りてくね!!」

「え!?俺も!?」



そう言うとコナンくんは、如月とシェリーを連れて部屋を出ていってしまった。


必然的に赤井と二人きりになり、沈黙が訪れる。


工藤夫妻の仲介もあって、以前ほどの険悪な仲ではなくなったとはいえ、今までの態度のことを考えれば、気まずいことに変わりはない。



「...コナンくんの話、貴方は知っていたんですか?」



沈黙に耐えきれず、赤井に話を振った。



「いや...ボウヤが工藤 新一であることは前から分かっていたが、詳しいことは知らなかったよ。」

「そうなんですか...
僕と一回りも歳が違うのにすごいですね、彼は。」



そう言えば、何故か赤井の動きが止まった。



「...キミは、今いくつだ?」

「29ですけど?」



赤井は信じられないという顔をする。



「まだ23くらいかと...」

「僕、貴方がまだ組織にいた時に、24歳だって言いましたよね?」

「すまない、ティーンが見栄を張っているだけだと思っていた...すごい童顔なんだな。」

「は??」



...キレてもいいだろうか。



「1発殴らせて貰っていいですか、クソFBI。」

「いや、遠慮しておくよ。キミの拳は中々痛い。」



本当にムカつく奴だな...!!

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やっち(プロフ) - こんにちは!とってもお話良かったですよ。終わってしまいましたが続きが読みたいです (2023年1月4日 17時) (レス) @page26 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 110話に誤字がありました。「ぼんやりとしてい彼女」ではなく、「ぼんやりとしている彼女」です。 (2019年6月12日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こだっく | 作成日時:2018年9月16日 21時

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