Part98 "告げる" (コナンside) ページ9
コナンside
現在工藤邸にて、俺、赤井さん、安室さん、瑠璃の4人で、組織壊滅のための作戦を練っているのだが...
「Aさんが...！？」
「僕に疑いがかかった時点でAを遠ざけたんだが、ベルモットがまさかAを狙うとは...
完全に誤算だった。」
まさかAさんが組織に捕まっているなんて。
「でも、どうしてベルモットはAさんを？」
穢蜘蛛の件に関わっていたとはいえ、彼女は一般人だ。
ベルモットが狙う理由はないはず。
「Aは、"ある薬"の開発のために連れてこられたと言っていたが...」
"ある薬"？
「1つ、不可解なことがあってね。
Aは自ら望んでその薬の最高責任者に就いたらしいんだ。
既にコードネームを持つほど中枢にいる。」
「コードネームだと...？一体何の薬なんだ？」
「それは分かりません...
分かっていることと言えばは 、その薬は"シェリー"が開発していた薬だということしか。」
「！！」
まさかAさんは、"APTX4869"の解毒薬に必要な情報を得るためにわざと...！？
「...キミは、何か知っているんじゃないか？」
「え？」
安室さんは射抜くような強い瞳で俺を見つめた。
「コナンくん...
いや、"工藤 新一"くんと呼んだ方がいいかな。」
「！」
...やっぱり安室さんも気が付くか。
正直あまり驚きはない。
赤井さんが生きているという真実に唯一辿り着いた程の人が、気が付かないはずないのだ。
「な、何言ってるんですか、降谷さん！
コナンくんは小学1年生、新一は高校2年生なんですよ？同一人物な訳がないじゃないですか〜！」
瑠璃がフォローを入れてくるが、このタイミングでこの話をしてきたってことは、おそらくDNA鑑定でもしているんだろう。
「...DNA鑑定で結果がでているんだよ。
キミが"工藤 新一"だとね。」
やっぱりな...もう言い逃れはできない。
「...安室さん！？」
気がつけば、安室さんが俺に頭を下げていた。
「僕は...俺は、Aを守りたい。
知っていることがあるなら教えて欲しい。頼む。」
「あんた姉ちゃんのこと、そこまで...」
...これは驚いた。
安室さんが、俺に頭を下げて素直に頼むなんて。
「...安室さん、顔を上げて。
話すよ、僕に何があったのか。
Aさんが何をしようとしているのか。」
「...いいのかい？」
「うん。」
...全てはあの日、奴らの怪しげな取引きを目撃したところから始まったんだ。
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やっち(プロフ) - こんにちは！とってもお話良かったですよ。終わってしまいましたが続きが読みたいです (2023年1月4日 17時) (
レス) @page26 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 110話に誤字がありました。「ぼんやりとしてい彼女」ではなく、「ぼんやりとしている彼女」です。 (2019年6月12日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こだっく | 作成日時：2018年9月16日 21時
