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Part114 "破壊...?" ページ25

「おいっ、しっかりしろ!!」

「う...」


ぐったりとした彼女に、新一くんが声をかける。

幸い、ベルモットの意識はあるものの、危険な状態に変わりはなかった。

直にここは崩れるだろうから。



「早く助け出さないと...っ!」

「っ...くそ、繋がらねぇ!!
どうすれば...」



先程の爆発で、インカムが壊れてしまったらしく、これでは誰にも連絡がとれない状況だ。

わたし達2人の力では到底動かせそうにない瓦礫を退かす術を考えるが、わたしも新一くんも思い浮かばない。


ふと、足に冷たい感触がする。



「っ水が...!」



だんだんと流れ込む水の量が増えてくる。



「早く...逃げなさい...」

「でもっ...!!」

「何か、何か方法はないのかよっ!!」



ベルモットをここで死なせたくない。



「っA!!」



あの人の声が聞こえた。

振り向くと同時に、暖かいものに包まれる。



「っ降谷さん!?どうしてここに...」



降谷さんが来てくれた。

そのことに、ひどく安心している自分がいた。



「無事でよかった...
話は後だ、早く脱出するぞ。」

「待って、ベルモットが...!」



降谷さんにベルモットのことを伝えれば、顔を顰めながら彼女の方を見た。



「...貴女のそんな姿を見る日がくるとは思いませんでしたよ、ベルモット。」

「...本当に嫌な男。
...早くkitten達を連れて逃げなさい。」



降谷さんは、ベルモットの言葉に顔を顰めた。



「...2人とも、少し下がってて。」



言われた通り、ベルモットから離れ、降谷さんの後ろに下がる。



「降谷さん...?」

「ふぅ.........はっ!!!」



ガシャーーン!!!



「...へ?」



いやいや待てや、ちょ、待って??


先程までベルモットの上にあった一際大きい瓦礫が...見事に粉々になっている。


人間ってそんないとも簡単にコンクリートとか破壊できたっけ??


...いや。

ここって名探偵コナンの世界だもんね。


人間離れしてるのはいつものことだった。



「さ、早くここから脱出しようか。」



笑顔でそう言う降谷さんを見て、彼以外の3人は苦笑いを浮かべたのであった。

作者より→←Part113 "崩壊の始まり"



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やっち(プロフ) - こんにちは!とってもお話良かったですよ。終わってしまいましたが続きが読みたいです (2023年1月4日 17時) (レス) @page26 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 110話に誤字がありました。「ぼんやりとしてい彼女」ではなく、「ぼんやりとしている彼女」です。 (2019年6月12日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こだっく | 作成日時:2018年9月16日 21時

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