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Part100 "変化" (コナンside) ページ11

灰原に話を聞くため、先程いた部屋とは少し離れた部屋に入った。



「...ここまでくればいいか。
あの2人の前では話しにくいだろ?」

「そうだけど...この人は誰なのよ!?」



灰原が瑠璃の方を見てそう言う。



「こいつはAさんの弟で、安室さんと同じ公安の瑠璃だ。」

「Aさんの...?」

「どうも如月 瑠璃でーす...
って、なんで俺のことも連れてきたわけ!?」



瑠璃は何が何だかよく分からないという顔をしていた。



「瑠璃を呼んだ理由は後で説明する。
それより灰原。どうしてここに?」



瑠璃の存在が気になるようだったが、灰原はゆっくりと話し始めた。



「解毒薬の新しい試作品をあなたにも早く試してもらいたくて...
昴さんがしばらく家にいないって言ってたから、今は工藤くんしかいないと思ってたのよ...」



...なるほど、だから1人でこっちに来たのか。



「ねぇ、顔は見えなかったけど...あのニット帽に黒髪の人って...」

「あぁ...あの人は俺達の強力な助っ人さ。
あの人がどうかしたのか?」

「そう...いえ、なんでもないわ。」



灰原は何か考えているようだった。


もしかして赤井さんが昴さんだってことに気づいたか...?

まぁそうだとしても、特に問題はないか...



「なぁ、今度はどれくらいの間元に戻れるんだ?」

「そうね、2週間くらいかしら。」

「2週間!?」



今までは長くても12時間程度だったのに。

短期間で物凄い進歩だ。



「...Aさんのおかげよ。」



Aさんはかなり優秀らしい。

全くそうは見えなかったが...

人は見かけによらないとはよく言ったものだ。



「わたし...Aさんを助けたい。
どんなに危険だとしても、もう大切な人を失いたくないの...!」



Aさんは、灰原にとってもいつの間にか大きな存在になっていたようだ。

以前はあれだけ組織から逃げようとしていたのに...



「オメー...変わったな。」

「"逃げるな"って言ったのはあなたでしょ?」



灰原はどこか吹っ切れた顔をしていた。



「...そうだったな。」



...Aさんは絶対助ける。

俺達だけでは無理でも、赤井さんと安室さん、あの2人の力を借りればきっと...!



「あのー...

いい雰囲気のとこ悪いんだけどさ、俺のこと忘れないでくれない?」



突然間延びした声が聞こえたと思ったら、
瑠璃が引きつった笑顔でこっちを見ていた。



「あ...忘れてたわ。」

「いや忘れんなよ!!?」

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やっち(プロフ) - こんにちは!とってもお話良かったですよ。終わってしまいましたが続きが読みたいです (2023年1月4日 17時) (レス) @page26 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 110話に誤字がありました。「ぼんやりとしてい彼女」ではなく、「ぼんやりとしている彼女」です。 (2019年6月12日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こだっく | 作成日時:2018年9月16日 21時

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