あの頃の約束なんて【そらちぃ】 (ページ4)

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放課後。

ようやく解放されたと思ったのに、委員会があると言われてしまった。

大木くんは、まだ囲まれていた。

「人気だなー」

転校生だから…だけではないだろう。

質問攻めされてもずっと笑顔で、丁寧に答えている。

授業中、真面目にノートを書いていた。

クラスのほとんどの人がわからなかった問題を当てられた時、すらすらと答えていた。

見た目で決め付けてはいけないんだな…と思った。

「Aさん」

声をかけられ振り向くと、隣のクラスの男子がいた。

「えつくん」

「委員会だよね？一緒に行こ！」

微笑む彼を、私は「えつくん」と呼んでいる。

真面目で優しくて、格好いい。

最近、気になる人。

「突然呼び出されて、びっくりしたよね」

「うん。早く帰りたかったのになー」

とは言うものの、彼に会えたから喜んでいるのも事実。

ここだけは、委員会に感謝。

「転校生、どんな人なの？」

「えっと…見た目は軽そうな人だけど、中身はしっかりしてる感じ。まだ話したことないけど」

えつくんも、転校生とか気になるんだ…。

「囲まれてたけど、その中にいたのかな…女の子に好かれそうな感じ？」

「まあ、女子が多かったかな。でも、男子もいい奴って言ってたよ」

そんなことを話していると、部屋に着いた。