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影片くんは私の１つ年下にあたるが、特に敬語も使わないし先輩付けもしてこない。
しかし、それは敬意がないからそうなのではなくただそういうのが苦手であることを知ってるからこそ私もなにも言わない。
「Aちゃん、お師さんクラスで浮いてたりせえへん？」
「ううん、楽しそうだよ」
「ホンマ？良かったわぁ〜、友達おる？」
「うん、いるよ。毎日みんなと遊んでるよ」
本当でもあり嘘でもあることを淡々と答える。
あのクラスで生き残れてること自体が宗は凄いんだから。この前なんか鬼ごっこと称して、逃げる宗をなぜか全員が鬼役で追いかけていた。
一番楽しそうなのは天祥院英智だったけど。
「どんな遊びしてるん？」
「6対1の鬼ごっことか、グラビアポーズ対決とか、教室内でのかくれんぼとか」
「全部楽しくなさそうやね」
「でしょ」
まあ実際やってみたら楽しいんだけどねこれが。
宗だって、遊ぼうと誘ったら嫌がるくせに遊びが始まった時には結局参加してる。だから案外楽しんでるはずだ。
「グラビアポーズ対決…お師さん、苦手そうやなぁ」
「……影片くんて宗のこと好きだよね」
「なんで？」
「宗の話ばーっかり」
にや、と悪い笑みで影片くんを見つめると
ちょっと頬を赤く染めるも「えへ」と否定する気はなさそうだ。
「お師さんにはホンマに感謝してるんよ、俺を暗闇から救ってくれた。こんなん本人の前で言うたら怒られるから今だけ言うけど、大好きなんよ、お師さんのこと」
そう嬉しそうに教えてくれる影片くんは今日一番の笑顔だった。
学年も違うし、影片くんとは学校内でもなぜか会うことが少ないからこんな風に2人で話したのは初めてだ。
今日はここに来て良かったと思う。
すると、ふいに部室の扉がガチャリと開いた。
「ああ、A。悪かったね、待たせ………って、なんなのだねその目は？」
「べっつに？後輩から愛されてる人は違うな〜って。あ、宗、ここの縫い方教えてほしいんだけど」
「…後輩？誰だね」
「さあ？私は知らへんで」
ニヤニヤとわざとらしい関西弁で言うと、えっ!?という顔をする影片くんに「なにを言ったのだね！」と宗が恥ずかしそうに怒鳴る。
正直な影片くんは困りながらも「お師さんが大好きって…」と白状し、ふざけるな！と顔が真っ赤な宗にまた怒られていた。
「…あ」
気のせいか、マドちゃんも微笑んでいる気がした。
＊＊＊
しの様リクエスト
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ユイ(プロフ) - 凛月と夏目の絡みありがとうございました！ これからも頑張ってください 応援してます！ (2017年8月17日 7時) (
レス) id: 1d44fba4d0 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - ゆうくんをもっとください…ツンデレ (2017年8月17日 3時) (レス) id: 3046be83b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ@リズ(プロフ) - 葉瑠氷さん» ご満足いただけたようで嬉しいです！こちらこそリクエストありがとうございました！これからも是非よろしくお願いいたします…！ (2017年8月17日 1時) (レス) id: 0accffb6db (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ@リズ(プロフ) - 天音さん» こちらこそリクエストありがとうございました！書くのが楽しかったです(笑)最高なんてお言葉感謝しかないです！ありがとうございます！ (2017年8月17日 1時) (レス) id: 0accffb6db (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ@リズ(プロフ) - うさみんとさん» いえ、こちらこそリクエストありがとうございました！応援感謝いたします！！頑張ります…！！！ (2017年8月17日 1時) (レス) id: 0accffb6db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきみ@リズ
| 作成日時：2017年8月10日 23時
