▽ 魔王様の休憩 １ ページ29
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ジリジリジリ、太陽が照りつける音。
ミーンミンミン、蝉が鳴く音。
シャリシャリシャリ、……
「大神くん！！」
「あんだようっせ〜な…大声出すんじゃね〜よ、ただでさえあちぃのに」
「1人だけかき氷たべててなに文句言ってる‼」
今日はUNDEADの野外ライブ。
UNDEADや流星隊あたりの、活動を頻繁にするユニットは、夏はこういう野外ライブが多くなる。
一生懸命、アイドルたちのために準備してる先輩プロデューサーがいるってのに…大神くんときたら。
「吸血鬼ヤロ〜が休憩しろって言ってきたんだよ。かき氷は羽風…先輩が奢ってくれた」
水色のシロップがかかった鮮やかなかき氷を持ち、
ストロースプーンをくわえて説明する大神くん。
れ…零…薫…！後輩に甘すぎる…！
きっとこの様子じゃ、真面目に働いてたアドニスくんも休憩するように言われたが、彼の性分では休憩できなかっただけだろう。
…驚くほど誰も悪くないじゃないか。
「…じゃ、かき氷食べたら手伝ってね。むちゃくちゃに動けとは言わないけど、なにかあったら駆けつけられるくらいでいいから」
「あー、わかったわかった」
「返事は一回！」
小さく溜息をつきながら、私は零を探しにその場を後にした。
( むちゃくちゃに動けとは言わない、か…吸血鬼ヤロ〜たちも大概だけど、A…先輩も甘ぇよな )
▽▼▽▼▽
「零！」
「おぉ〜嬢ちゃん…助けておくれ…」
「もう、後輩にばかりいいカッコして。自分だって休憩したかったくせに…」
案の定、零は誰にも見えないような木陰でぐでんと力尽きていた。
私が零を探しに来たのは休憩させるためだ。
あの零がこの長時間、働き続けられるわけがないから。
そして彼は後輩の前では無茶をする。
「もうちょいしっかりして、リーダー」
「すまんのう…これでも気をつけてるほうなんじゃが…」
むすっとする私を前に苦笑いをした零。
「……昔はこんなにへろへろじゃなかったのに」
ぼそ、と呟いた本音は
零の耳には入っていたみたいだ。
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ユイ(プロフ) - 凛月と夏目の絡みありがとうございました！ これからも頑張ってください 応援してます！ (2017年8月17日 7時) (
レス) id: 1d44fba4d0 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - ゆうくんをもっとください…ツンデレ (2017年8月17日 3時) (レス) id: 3046be83b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ@リズ(プロフ) - 葉瑠氷さん» ご満足いただけたようで嬉しいです！こちらこそリクエストありがとうございました！これからも是非よろしくお願いいたします…！ (2017年8月17日 1時) (レス) id: 0accffb6db (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ@リズ(プロフ) - 天音さん» こちらこそリクエストありがとうございました！書くのが楽しかったです(笑)最高なんてお言葉感謝しかないです！ありがとうございます！ (2017年8月17日 1時) (レス) id: 0accffb6db (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ@リズ(プロフ) - うさみんとさん» いえ、こちらこそリクエストありがとうございました！応援感謝いたします！！頑張ります…！！！ (2017年8月17日 1時) (レス) id: 0accffb6db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきみ@リズ
| 作成日時：2017年8月10日 23時
