チームの要【攻】【月詠夜牙】 ページ39
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ヒヤリと首元にナイフの当たる感覚。あァ、久しぶりだなァ。こういうの。普段俺は前線出ないでいつも指示だもんねー。ホント飽きちゃうよ。
「あっ、やっと来てくれたの?楽しみしてたんだよー?」
第1部隊の隊長が来るかなぁって思ってたけど違う子だったのかァ。そこだけ誤算かな。まァなんでもいいや。
武器なんて持ってもいない手を挙げる。
四温はいつも通り無表情装ってるけど内心パニックだろうし、俺が相手しないとだよねー。面倒だなぁ。四温は余計なこと喋んないだろうし、適当にあしらっとくか。
「で、お嬢さんはだーれ?」
「お嬢さんって呼ばないで。」
「えぇー、釣れない子だねぇ。」
面白くないから、この辺りで聞いてみようかな。
「…さて問題です。君はここに来るまでの道のりで、何人うちの第1部隊隊員と会ったでしょう?」
茶髪の少女は急に問題を出されて驚いたような表情をした。
この質問の意図に気付かないようじゃ、この子はまだまだかな。
戦術は別に悪くないと思うけど、技術は向こうの第1部隊の隊員には確実に劣る。そこまで強くない。それでもここまで来てるんだから、能力がここまでの移動に使えるもの、そして、自分の命を捨てるような覚悟で来てるって感じかな。
頭使ってばっかりで疲れてきちゃったなぁ。
「君が会ったのは、絢たった1人でしょ。まァ、合ってるか分かんないけど。」
「だから何。」
ナイフを首に当てられてもなお、ニコニコと笑っている夜牙を見て、少女は夜牙を睨みつける。
あー、睨まれちゃった。怖い怖い。
「僕ね、あえて第1部隊全員は向かわせなかったの。僕が向かわせたのは、第1部隊の絢1人と斥候部隊の人達。君、感情的になるとこっちの手駒の数考えられなくなっちゃうでしょ?」
俺がふふっと笑うと、少女の後ろに、本部に残しておいた第1部隊の2人がドアを開けて入ってくる。
あこと雪の2人をこちらに残した理由は、俺らの護衛のため。指示出す人がいなくなっちゃったら、チームはまとまらない。司令部隊はチームの要。ここが崩れれば、どこかから確実に崩れる。それが一番避けなきゃいけないコト。
「……まだ残してたんだ。ガーディアの誰かが相手してると思ってた。」
「さっきの放送もよく聞かないと。僕は斥候だけ、出動許可出したんだよ?…君、頭はある程度キレるから司令部隊の子でしょ?茶髪の女が今だけは仕切ってるって誰か言ってたなァ。じゃあ今は隊長、普段は副隊長かな?」
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星蝶 - 馬碌さん» もしよろしければ更新した内容に繋げて頂けますか?あ、生け捕りにして貰って構わない…というか生け捕りにしちゃってくれればそれはそれで?いいと思うので寧ろそうして頂ければ←←← 厚かましくて申し訳ありません…良ければよろしくお願いします…! (2020年1月4日 19時) (レス) id: 1ba5df0915 (このIDを非表示/違反報告)
星蝶 - 更新完了しました!続編も作りました! (2020年1月4日 12時) (レス) id: 1ba5df0915 (このIDを非表示/違反報告)
星蝶 - あ…更新します! (2020年1月4日 11時) (レス) id: 1ba5df0915 (このIDを非表示/違反報告)
星蝶 - しじみごはんさん» すみません!今諸事情で3DSで参加していて…他の皆様よろしければお願い致します…(私に対して仰ってた訳じゃなければすみません……!) (2020年1月4日 11時) (レス) id: 1ba5df0915 (このIDを非表示/違反報告)
*ろろ*ー狼炉ー(プロフ) - 更新しました!!! (2020年1月4日 11時) (レス) id: 302115e0d2 (このIDを非表示/違反報告)
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