Prisonerworld【小説】

おちつく　【守】　【龍神　湊】 ページ19

何度も撫でてくる颯に、図々しいと思うも
結構嬉しかったりする
そんなこんなで颯と雑談をしながら
廊下を歩いていた。そこで急いでいる
蝶葉を見つけた。おーい！蝶葉ー！と叫ぶと
ビクッ！と驚いたようにこっちを警戒するように見て
手を振ってくれた驚かされたと思ったのかな
じゃあ今度仕掛けてあげよ〜

「またくだらないこと考えてるでしょ」

と颯は言うがそんなことある
さすが颯だけど言ったらバレちゃうし
そんなことないも〜んとでも返しておこう

そこで颯は部屋に戻るとの事だったので
ばいばーいと手を振って別れた

そのあとも僕は廊下を歩き
ある場所に向かったそこはプランターだ
1番のお気に入りの場所
僕の好きなお花が沢山あってすごく落ち着く
僕が部屋にいない時は基本ここにいる
風が少し吹いて僕の頬を撫でた
風邪は冷たくなっていて
冬になってきたな〜と感じる

お花はだんだんしおれてきて冬の準備にとりかかっているが、その中で蕾がふっくらとしてきた花があった
マーガレットだ
ここに来る前に育ててた花
色々思い出しちゃうからあまり好きじゃないんだけどな

ベンチに寝転がり空を見ると
透き通った空

目を閉じて僕は眠りに入った
少し寒いけど大丈夫だ

いつまでもこんなゆっくり出来ればいいな

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