岸くんの大学生活

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your side


やっっばい




寝坊した！



いつもは家を出る時間に起きた




昨日準備した服を着て



いつもテキトーだけどいつも以上にテキトーなメイク




今日は一限だけであとはバイトだしだし誰にも会わないだろうと思ってた






ギリギリに教室に着くと近くに空いている席は一つしかない






『すいません



お隣いいですか？』




「全然大丈夫っすよ！」




そう言って顔を上げた彼は








岸くんだった








店員さんじゃないっすか



という声と同時にチャイムが鳴る








隣にイケメンがいるこんな日に限ってメイクテキトーだし



ついてないななんて思いながら授業を聞き流す





ぼーっとしていると授業は終わり





さっさと帰ろうと片付けていると





「あの、俺、岸優太っていうんっすけど、」







隣からそんな声がした


岸くんの名前なんて誰でも知ってるだろうに律儀だな


と思いながら



『Aです。』



ととりあえず答える




「Aちゃんっすね、

おっけーっす







いきなりなんですけど、





バイト次いつか聞いてもいいっすか？






いや！


変な意味じゃないんです！



その、、廉が会いたいみたいで、」





廉？






『あー！




あのちっちゃい子！』






「そうっす。



普段は人見知りなんっすけど




珍しく会いたいって言うから」



『今日！




今日バイト入ってます！！』






「まじっすか、じゃあ今日行きますね」

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