But ... ページ3
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なんで目でセンセイを追っちゃうんだろう。
教室の前を通り過ぎないで、一瞬でも立ち止まってほしい。
そんな考えを膨らませてセンセイをジッと見たけど
その思いは儚く消え、センセイは通り過ぎて行った。
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『 ここの√を有理化して.. 』
おじいちゃん先生の授業は聞き流し。
『 高齢化社会が進み.. 』
美人な先生の授業も聞き流し。
ボーッと窓の外を眺めて、体育をやっている人たちを見つめ。
あ、転んだ。あ、シュート入れた。なんて頭の中で実況したりして。
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『 じゃあ、授業始めまーす 』
ボーッとして授業流してたら何限目か分かんなくなっちゃったじゃん。
いや、自分のせいなんだけど...、なんて悲しい一人ツッコミ。
次こそはちゃんと授業を受けよう。
なんて黒板に目を向けた。
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「 ぇ、」
パチッと目が合ったまま逸らせない。
だって、..センセイがいるんだもん。
今日の授業確認してなかったからだろうか。
あの時からセンセイの授業がある日は必ずと言っていいほど
黒板に目を向けようとはしなかった。
もしくは、顔を伏せて寝たフリをしてた。
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なのに、今 目が合ってしまえば
お互い逸らそうとはせず。
『 センセイ、ここ分かりませんー 』
風磨「 ん、どこが分かんない？ 」
結局センセイから逸らされてしまった。
あのあともずっとドキドキして、珍しく起きてた。
いや、もう一度目が合わないかと 期待した。
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風磨「 はい、これ課題だから明日中に提出ね 」
回ってきたプリントには手書きの課題のプリント。
「頑張れ」「あともう少し」などと応援メッセージつき。
そして、適当に書いたような絵。
少しだけ、口角が上がってしまう。
それに気づいた私は、慌てて口元を押さえたけど
『 気持ち悪いな 』と口パクで伝えた彼
中島くんには、ちゃっかり見られていたらしい。
「 うるさいよ 」と口パクで伝えては、睨みつけた。
『 怖っ 』と返してきた彼は私の方をジッと見つめる。
「 ？ 」とハテナマークを頭の上に浮かばせては
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風磨「 中島、前向け 」
健人「 え、なんでオレだけ？ 」
と、中島くんは 周りも騒いでいたりしていたのに対し
なんで俺だけ怒られたの、とご立腹な様子。
もしかして、見られてたかな…
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作者名：恋音 | 作成日時：2017年7月9日 0時
