25話 ページ26
「残念だが、俺は戦う気はねぇ、じゃぁな」
あいつはすれ違いざまにてそういった
そして、私の胸ポケットに紙切れを忍ばせた
"2週間後の今日多古場海浜公園で会おう "
「おい、待てよ」
彼は私の静止すら聞かずにまた暗闇へと歩き出した
ひとまずヒーローとしてはあれだが、一旦彼が
私の前から姿を消してくれて嬉しかった反面、やはり
悲しかった
まだ心の整理がつかない
あいつは何故、ヴィランになったかなんて私には
一切想像がつかない
誰よりもヒーローを志していた彼が…
なん10年物もの間に彼との空いた穴の大きさを痛感した
でも今は感傷に浸っている場合ではない
まずは爆豪くんを見つけ出すことが最優先だ
「うわぁぁぁァァ！！」
緑谷くんの声が森の中を響かせた
この時、緑谷くんのところに爆豪君がいるはずだと
確信をした
私の出せるフルスピードで走った
もう後悔はしないために
「緑谷くん！！」
彼の手が体育祭の時のような青紫色で見るのも痛々しい
程の傷を負っていた
そんな彼等の傍には爆豪くんはいなかった
「…先生、爆豪が、ヴィランに…」
連れ去られた
そのことばが大きくのしかかった
また間に合わなかった
私はいつもそうだ
幼少期も、学生時代もヒーローになってからでも
ここぞと言う時には救いの手を差し伸べることは出来ない
私は弱いんだ
「…みなさん、
私はこの辺を見て回りますから、先に合宿所に行って下さい」
その声に対して焦凍くん達はただ頷くだけだった
森の中をひたすらに走った
この暗い森の先に何があるのかを知っているかのように
己の限界はもうとうにすぎていた
俺は弱いんだ
「あぁぁぁ、あぁぁ」
ひたすらに嘆く事しか出来なかった
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快晴(プロフ) - はとさん» そう仰って頂き本当に嬉しいです…！！ (2022年8月7日 22時) (
レス) id: 65a645354a (このIDを非表示/違反報告)
はと - 快晴さん» うわぁぁぁ！ありがとうございます‼ いや、大分分かりやすいですよ、この説明。いや〜わざわざありがとうございます…感謝ぁ☆ (2022年8月7日 22時) (レス) @page1 id: d15a86ccaf (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - はとさん» 少々手間がかかりますが、プロローグの方で容姿の説明をさせて頂きました！説明が下手くそですみません… (2022年8月7日 19時) (レス) id: 65a645354a (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - コメントありがとうございます！ 了解しました、配慮が足りずすみません。 書かせて頂きますね…！ (2022年8月7日 15時) (レス) id: 65a645354a (このIDを非表示/違反報告)
はと - あの…私のスマホの問題なんだろうと思うんですが、ピクルーが見れないんです。容姿の詳細を書いていただけないでしょうか…？ (2022年8月7日 15時) (レス) @page1 id: d15a86ccaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：快晴 | 作成日時：2022年7月17日 14時
