おじいちゃんのお願い ページ9
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掌に汗が滲む。
心臓の音がどんどん大きくなる。
知らない間に手紙を持っていた手に力が入って
ピリ..と破ける音がした。
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昨日も彼から連絡がきた。
今は株の仕事をしているらしい。
返済はいつでもいいと言ってあるのに
律儀な青年だね。
毎月きちんと入金してくる。
最近は
まとまった額を
振り込んでくるようにもなった。
順調に行ってるんだろう
声は元気そうだ。
戻ってくるように
何度か説得はしてみたけれど
彼の決心は固い。
首を縦に振ってくれない。
後悔はしていない。
ひとりになって気が楽になった。
そう言って笑う彼だけど
わたしには
それが彼の本心だとは思えないんだ。
だって
君の話をする時の
彼はとても辛そうだから。
さりげなく聞き出した話と
電話の向こうから聞こえる波の音。
大体の居場所の
推測はついている。
もしまだ君に
彼を受け入れる気持ちが残っているのなら
Aちゃん。
いつか
わたしを助けてくれたように
彼を救ってあげてくれないか。
かつて君が愛した人
シム・チャンミンくんを。
.
....どうして
どうしてこんな時に・・
混乱する頭。
だけど
最後に書かれている見知らぬ町の名前から
目が離せなかった。
見つめていた文字が
段々と滲んでゆく。
視界がぼやける。
・・ドクン・・ドクン
エアコンを入れたばかりの部屋は
まだ冷えきっているはずなのに
身体中が熱を帯びたように火照って
汗が吹き出してきた。
後戻りはしないって決めたのに
もう忘れられるって思ってたのに
シム君が・・そこにいるかもしれない。
たったそれだけのことで
こんなにも心は揺れている。
この３年間の記憶が空っぽになっていく。
あっという間に
頭の中が全て
彼で占領されていく。
こころの奥底から
彼との想い出が
次々と溢れだしてくる。
喉が
焼けつくように熱い。
声を張り上げて叫びたい。
・・シム君
・・会いたい・・
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さっちゃん - 楽しみに待ってます（＾∇＾） (2014年4月18日 6時) (
レス) id: 0fe813b85e (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - とりあえずすっきりした気持ちではありますが、続きはすっごく読みたいです（笑）何章でもお供させていただきます＼(^o^)／ (2014年4月17日 20時) (レス) id: c1415a3808 (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(cocoro)(プロフ) - 気長にお待ちしてますね(*´ω｀*) (2014年4月17日 18時) (レス) id: 80d6fc02d0 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 待ってます。(*^^*) (2014年4月17日 18時) (レス) id: 9b7f90ea80 (このIDを非表示/違反報告)
ささら(プロフ) - 楽しみに待っています^_^ (2014年4月17日 5時) (レス) id: d52f03b57f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sigasiga
| 作成日時：2014年1月8日 12時
