動き出す時 ページ44
.
顔をあげると
いつの間にか雪は止んでいた。
あたりはシンと静まり返っていて
澄んだ空気に満ちている。
わたしの肩に顔を埋めて
シム君はまだ泣いていた。
次々と両目からほとばしるように
溢れだす涙。
止まらない涙に
彼のこの3年間を
垣間見たような気がした。
....苦しかったね。
わたしたち。
ずいぶん遠回りしちゃったけど
でも
もう大丈夫。
ずっとそばにいるよ・・。
だから
泣き止んで？
もう
顔を・・あげて？
.
頬に手を当てると
彼はゆっくり顔をあげた。
「ﾌﾌﾌ・・。」
「シム君。顔・・ぐしゃぐしゃだよ？」
「・・お前だって・・。」
コツンとお互いの額をあわせて
クスっと笑い合って
見つめあって
そして
キスをした。
.
.
遠くで
時を刻む音がする。
もう止まることのない
ふたりの時が動き出したんだ。
.
.
....シム君。
永遠の愛が
この世に存在するかどうかなんて
まだわからないけど
その答えを
これから
ふたりで
探しにいこう・・。
・・いいよね？
.
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さっちゃん - 楽しみに待ってます（＾∇＾） (2014年4月18日 6時) (
レス) id: 0fe813b85e (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - とりあえずすっきりした気持ちではありますが、続きはすっごく読みたいです（笑）何章でもお供させていただきます＼(^o^)／ (2014年4月17日 20時) (レス) id: c1415a3808 (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(cocoro)(プロフ) - 気長にお待ちしてますね(*´ω｀*) (2014年4月17日 18時) (レス) id: 80d6fc02d0 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 待ってます。(*^^*) (2014年4月17日 18時) (レス) id: 9b7f90ea80 (このIDを非表示/違反報告)
ささら(プロフ) - 楽しみに待っています^_^ (2014年4月17日 5時) (レス) id: d52f03b57f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sigasiga
| 作成日時：2014年1月8日 12時
