Precious you *changmin* 18 (ページ42)

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亮ちゃんの決心～琴美ページ42

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興奮して一気に言ったあたしに

びっくりした亮ちゃんは

しばし唖然として

そして

「ﾌﾟッッ・・。」

噴出す。

「落ち着けよ。琴美。」

「相変わらずすぐ頭に血が上るのな。」

「お前って・・。」

「・・だって・・。」

口を尖らせてプイと横を向けば

亮ちゃんはあたしを宥めるように

優しく語りかけてきた。

「別に理由はそれだけじゃないよ。」

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・・雄太がさ。

地元の高校行くっていうんだ。

あいつの偏差値じゃ

隣町の高校無理だって・・

あいつは、俺に行けっていうんだけど・・。

亮ちゃんは一旦言葉を切って

ため息をつく。

俺と雄太。

小学校のころから

バッテリー組んできて

辛い時も苦しい時も

ふたりで励ましあってやってきたんだ。

雄太がいたから

ここまでやってこれたって思う。

だから

俺。

絶対、雄太と一緒に

甲子園の土・・踏みたいんだ。

雄太のいない甲子園なんて

俺にとっては

・・意味がない。

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「なにそれ・・。」

「もしかして雄太への愛の告白なの？」

あたしの憎まれ口に

亮ちゃんは照れ臭そうにフハって笑った。

「・・ったく。からかうなよ。」

そして

「いまの・・雄太に言うなよ。」

「気持ち悪いって・・殴られるから。」

「・・確かに。」

「あたし、今一瞬。」

「亮ちゃん、ソッチ系だったのかと思ったもん。」

「ちげーよっっ！」

アハハと笑い合いながら

あたしは亮ちゃんに言った。

「いいんじゃない？亮ちゃんがそう思うんなら。」

「あたしが言うことは何もないよ。」

「・・ん。」

頷いた亮ちゃんの表情は

決心が固まったみたいにすっきりしてた。

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