愛しい声 ページ34
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雪煙をあげスピードを落としながら
電車がホームへと滑り込んでくる。
わたしは
俯いていた顔をあげて涙を拭いた。
やっと動き出した時間(とき)。
それはわたしに
悲しい結末をもたらしたけれど
彼を好きになったことを
後悔はしていない。
・・ずっと一緒に・・
夢に描いていた
ささやかな幸せは叶わなかったけれど
幻のように消えては浮かぶ
ひとりのひとの笑顔と温もりは
深く深くわたしの心に染み込んで
明日を生きる勇気をくれる。
わたしはきっと幸せなんだ。
だって
一生にひとりのひとを
見つけることが出来たんだから。
.
.
ゴトンと目の前で止まった電車。
開く扉の音に紛れて
愛しい人の声を聞いたような気がした。
....もう
やだな。
幻聴まで聞こえてきてる。
泣きすぎて
わたし、どうかしちゃったみたい。
どうにもならないのに
まだどうにかしたがってるわたしの耳が
一番聞きたい声を作り出す。
微かに笑って首を振った。
....バカみたい。
彼がわたしをこんな風に
呼ぶはずないのに・・。
想いを断ち切るように
足を踏み出したとき
「A！！！」
はっきり聞こえた声に
驚いて思わず振り返った。
.
降りしきる雪の向こうから
肩で息をしながら
こちらにゆっくり近づいてくる影。
「・・A・・。」
....嘘だ。
こんなのあり得ない。
ドクン....と
胸が大きな音を立てて鼓動し始めた。
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さっちゃん - 楽しみに待ってます（＾∇＾） (2014年4月18日 6時) (
レス) id: 0fe813b85e (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - とりあえずすっきりした気持ちではありますが、続きはすっごく読みたいです（笑）何章でもお供させていただきます＼(^o^)／ (2014年4月17日 20時) (レス) id: c1415a3808 (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(cocoro)(プロフ) - 気長にお待ちしてますね(*´ω｀*) (2014年4月17日 18時) (レス) id: 80d6fc02d0 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 待ってます。(*^^*) (2014年4月17日 18時) (レス) id: 9b7f90ea80 (このIDを非表示/違反報告)
ささら(プロフ) - 楽しみに待っています^_^ (2014年4月17日 5時) (レス) id: d52f03b57f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sigasiga
| 作成日時：2014年1月8日 12時
