静かな再会 ページ21
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防波堤に座る。
ふたりならんで・・。
落ち着くまで
しばらく背中を撫でていてくれたシム君は
わたしの身体の震えが治まったのを確認すると
ここへ連れてきた。
「ごめんな。」
「この辺、喫茶店とかって洒落たものなくてさ。」
「・・寒くない？」
「あ・・うん。大丈夫。」
よいしょって隣に腰かけながら
シム君は
「はい。」
途中で買ったミルクコーヒーの缶を一本
わたしにくれた。
「・・ありがと。」
あったかい缶を両手で包み込んで
まだ少し震えの残っている指先を暖めた。
想像していたよりずっと静かな再会に
本当のところは少し戸惑っていた。
なんだかまだ夢の中にいるようだ。
.
「そっか・・。」
「田中さん・・亡くなったんだ・・。」
水平線を見つめながら
唇を噛み締める彼。
わたしが田中さんに聞いてここへ来たことに
シム君は驚かなかった。
ある程度予測は出来ていたみたいに・・。
「田中さんの携帯が急に繋がらなくなって、どうしようって思ってたところだった・・。」
「こんなことになるなら、もっと早くちゃんと連絡取るべきだったな。」
「・・うん・・。」
田中さんの話になって
止まっていた涙がまた溢れそうになって
鼻をグスっとすすったわたしを見たシム君は
ふっと小さく笑うと
思い出したように
缶コーヒーをひとくち飲んだ。
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さっちゃん - 楽しみに待ってます（＾∇＾） (2014年4月18日 6時) (
レス) id: 0fe813b85e (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - とりあえずすっきりした気持ちではありますが、続きはすっごく読みたいです（笑）何章でもお供させていただきます＼(^o^)／ (2014年4月17日 20時) (レス) id: c1415a3808 (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(cocoro)(プロフ) - 気長にお待ちしてますね(*´ω｀*) (2014年4月17日 18時) (レス) id: 80d6fc02d0 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 待ってます。(*^^*) (2014年4月17日 18時) (レス) id: 9b7f90ea80 (このIDを非表示/違反報告)
ささら(プロフ) - 楽しみに待っています^_^ (2014年4月17日 5時) (レス) id: d52f03b57f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sigasiga
| 作成日時：2014年1月8日 12時
