97話 ページ7
ポシェットの中身を、一つ一つだしていく。
小型の拳銃、形状が違うものが二つ。
いくつもの種類の銃弾がそれぞれ多数。
鋭く研がれた大ぶりなナイフと、折りたたむことができる小型のナイフ。
ポシェットからでてきたのは、そんな凶器の数々だった。
「……なんで、こんなものが」
『さぁ？ 知りたいのならその薬を使えばいいのよ！』
キャシーの笑い声に、Aはくちびるを噛んだ。
『……話はおしまいよ。そんな所で道草くってないで、早く先に進んできなさい？ 私、退屈で退屈で！』
「最後にひとつ聞きたい」
『あら、なにかしら』
「わたしは罪人じゃない。じゃあ、なんでわたしは二人と一緒に断罪されてるの？ 毒ガスの部屋。あそこで、わたしも死ぬかもしれなかった」
『えぇ、あなたは罪人じゃないわ。だから、断罪することは許されていない────あなたは、ただ巻き込まれただけなのよ』
「……巻き込まれた？」
『そうよ。……ザックとレイチェルに出会ってしまったから、こんな目にあっているの。一人でいたなら、あなたは簡単に、安全に脱出できたのよ』
「……どうして？ 二人と協力したからこそ、ここまで来れた。わたし一人でいるより、ずっといいのに」
『あなたが知りたがってることは、全てあなたの過去に繋がってる。謎を解きたいなら、その薬で全てを思い出す事ね』
そこでタブレットの電源は落ちた。何度電源をおしても、再び画面になにかがうつることはなかった。
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鬼灯黒狐(プロフ) - 更新私の方が遅いので大丈夫ですよ(;´д｀)w (2018年10月4日 21時) (
レス) id: 28c4276209 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 鬼灯黒狐さん» ありがとうございます！最近更新速度がおちてしまっていて申し訳ないです(>_<;)これからもがんばりますので見てやってくださいm(*_ _)m (2018年10月2日 7時) (レス) id: aa65f53a7e (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯黒狐(プロフ) - ザック最高...更新頑張ってください！ (2018年9月30日 20時) (レス) id: 28c4276209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リア | 作成日時：2018年9月8日 19時
